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令和の日本企業が抱える課題 [経済を眺める楽しみ]

産経新聞に、令和経済について、主要企業116社に対して行ったアンケート結果が掲載されていた。
令和時代の日本経済については、
良くなる 44%
悪くなる 7%
変わらない 31%
と、明るい見通しを持っている企業が多いという結果が出た。
明るいのはいいことだが、新元号早々に、わざわざ後ろ向きの回答をすることもないという発想になるだろうから、あまりあてにはならない。
ちなみに、「平成はどんな時代だった」という質問に対しても、
良かった 39%
悪かった 3%
どちらでもない 36%
で、「良かった」が「悪かった」を大幅に上回っており、アンケート対象の企業が、比較的業績好調の企業であった可能性はある。

さて、同じアンケートで、日本企業が抱える課題についても聞いている。
これは、以下のような順位になっていた。
1 生産性向上
2 イノベーション
3 人手不足
4 ビジネスモデルの変革
5 女性・高齢者の活躍推進
6 グローバル化

この順位を見て気づくのは、内的な要因が上位に来ているということである。
外的要因と考えられるのは「人手不足」「グローバル化」といった項目だが、それ以上に、自分たちでなんとかできる内容が上位に取り上げられている。
これは、危機を「やむを得ないこと」とあきらめていないことのように見えて、力強く感じる。

失礼ながら、業績の悪い企業は、
「国の政策が云々・・・」
「あまりにも地域の経済環境が悪過ぎて云々・・・」
と人のせいにされたがる傾向があるように思う。
そう思いたい気持ちはわかるが、そうしたところでなんの解決にもならない。

自ら切り拓いていく企業に明日はある。
それは、いつの時代も同じだろう。

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女子サッカーワールドカップまであと1月足らず  ~ もっと盛り上がっていいいのでは ~ [ヨモヤ]

6月7日からフランスにおいて、
「FIFA女子ワールドカップ2019」
が始まる。
あと1月を切っている。

日本チームは、今回で8回連続出場。
しかも、ご存知のとおり、
2011年大会で優勝、
2015年大会で準優勝、
という強豪国である。

それなのに、なぜか静か。
新聞もテレビも、ほとんど取り上げない。
男子とは大違いである。
澤さんのようなスター選手がいないという事情はあるにせよ、
この扱いはあんまりだ。

予選を勝ち抜いて決勝トーナメントに進み、
そこでも勝ち上がっていくようなら、
掌を返した大騒ぎになることは見えているが、
それでは遅い。
世界の頂点を極めた代表チームへの敬意が足りない気がする。

きっと選手たちは、こうした扱いには慣れっこだろう。
そして、再び見返してやろうと爪を研いでいるに違いない。
今回も世界を驚かせてくれることを期待しよう。

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令和相場はいきなり試練  ~ 2日連続の大幅減でスタート ~ [経済を眺める楽しみ]

10連休明けの令和相場は、いきなり試練にさらされている。
平成時代の最終日、4月26日の終値は22,258円だったが、
令和の初日の終値は21,923円、
2日目の終値は21,602円、
2日で650円以上下げてしまった。

連休明けはご祝儀相場が期待されていたのに、それとは裏腹のこの下げ。
直接の原因とされているのは、
トランプ大統領が対中関税を引き上げるとの方針を示し、強硬姿勢を鮮明にしたこと、
ではあるが、
そうした外的要因で一気に下げてしまうのは、日本経済に力がないとみなされているからでもあろう。

しかしまあ、最初悪いから、この後ずっと悪いかというとそうでもないはずだ。
平成は、最初の年にこれでもかというほど上がり、
次の年から長期低迷に入ってしまったから、
最初が良くても楽観はできないといういい見本になっている。
(とはいえ、いいときが一度もないよりはましだが。)

アメリカの景気は堅調のようで、
このことは下支え要因になると思うが、
強気相場が続き過ぎていることは心配である。
中国への過度な期待は多くの人がしていないとは思うが、
クラッシュのような状況にはならないでいただきたい。
そこは、うまくやるだろうと思うけれど。

やはり大切なのは、日本企業の頑張りである。
日本経済のパイ自体は拡大しなくても、
上場企業が業績を上げ続けることは可能である。
そうなれば、株価にも反映されてくるはずだ。

どの企業も、新しい時代にふさわしい経営のあり方を模索していると思う。
勝ちパターンを見つけた企業を見つけるのが、投資家の腕の見せ所なのだろう。

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映画評 「賭ケグルイ」 [映画評]

漫画原作に、若手人気俳優さんが出演する日本映画恒例のパターン。
主演の浜辺美波さんは、麻雀漫画の「咲-Saki-」の実写版でもヒロイン役だった。
監督の英勉さんも、「ヒロイン失格」をはじめ、「あさひなぐ」「未成年だけどコドモじゃない」「3D彼女 リアルガール」と、漫画原作の映画化を次々に手掛けておられる。
この映画が作られたのは平成だが、令和もこのパターンの映画がドシドシ作られるのだろうか?
別に悪くはないが、粗製乱造とならないように祈っている。

漫画原作の映画において、シリアスっぽい設定にしながらちぐはぐな点が多く、
「なんだこりゃ、漫画みたいだな」
と思わせてしまい、その先の展開に入り込めないことがある。
その点、この映画は、最初から現実感がないことを宣言しているので、
それを前提に映画に入ることができる。
漫画原作を多く映像化されている英勉監督らしい手腕である。

おそらく、ドラマ版などを観ていた方がより楽しめるのだろうが、
映画からでも問題ない。
馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい設定なのだが、
映画的空間の中では、これはこれで楽しめる。

しかし、後半が残念ながらダレた。
馬鹿馬鹿しいまま突っ走っていただいてよかったのに、
なにやら説明調のセリフが増え、
賭けのゲームのコクも薄くなった。
惜しい。

主演は、浜辺美波さん。
この人を目当てに劇場に足を運ばれる方も少なくないだろう。
硬軟自在であり、これからの日本映画を引っ張っていかれる逸材だと思う。
高杉真宙くんが相手役的な存在。
この映画ではワーワー騒ぐだけの役回りだった。
宮沢氷魚くんが重要な役を演じられていたが、特に印象は無し。
生徒会長役に池田エライザさん。
こちらも特に印象は無し。
私の愛する「ちはやふる」からは、肉まん君こと矢本悠馬さんが出演。
ノリノリで演じられていた。

「賭ケグルイ」は、本来ぶっ飛んだ内容のはずが、
なんだか可もなく不可もない映画に。
もっと突き抜けて走り切っていただけたら、もっといい作品になったのに。
つまらなくはないが、満足感もなく、
好きにはならないが、嫌いになるほどでもなく。
それはたぶん、成功とは言えないだろう。

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憲法について考える [ヨモヤ]

今年は、
改元、御即位、10連休、
という特別な年であり、そのためあまり議論が盛り上がらなかったが、
5月3日は憲法記念日であり、憲法について考えたい日でもある。
何日か過ぎてしまったが、改めて。

憲法について考えるときに、
「はて?」
と思わせられるのは、
「とにかく憲法を改正すべきではない」
という方が少なからずおられることである。
どんなものでも、時が経てば変わっていかなければならないものだと思う。
それを変えてはいけないというのは、一体どういうことなのだろう。
ましてや現行の憲法は、
何十年も前に、
アメリカ占領下において、
アメリカ主導によって作られたものである。
「どんな作られ方であろうが、いいものはいい」
と開き直るのはありだと思うが、見直しさえすべきではないというのは全く理解ができない。

どこの条文をどのように変えるか、
ということにはいろいろな意見があるだろうし、あって当然である。
しかし、改正そのものについて「絶対反対」と考えてしまうのは、建設的ではないと思う。

憲法改正というと、一直線に9条に行ってしまうのも残念である。
重要な条文であり、焦点が当たるのも理解できるが、
そこだけが注目されるのはどうだろう。
若しくは、そこだけに注目してもらいたい方々がおられるのだろうか。
そうすれば、憲法改正が遠のくからという理由で。

9条の他にも、教育に関すること、二院制に関すること、環境に関すること、などなど、
論点は数多くあるのだから、きちんと考えたいものである。

憲法改正について否定的な方々のなかには、
ひとたび改正が行われると、
それが突破口になりいろいろな改正が進んでしまうと考えておられる方もいらっしゃるようだが、
それはあまりにも国民を馬鹿にし過ぎであろう。

憲法改正については、
「緊急の課題ではない」
「何かに大きな支障をきたしているわけではないのだから、今取り組む必要はない」
という意見もある。
わからないでもないが、そうやって何十年も放置されてきた。
国の根幹を定めるものであるだけに、不断の見直しが必要であろう。
そんなことは当たり前のことであると思うのだが、それができないところが、
我が国の不思議なところである。

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iDeCoの加入期間の延長が実施されれば間違いなく朗報 [資産運用]

日本経済新聞の報道によれば、
厚生労働省が確定拠出年金の制度を大幅に見直すとのことである。
掛け金を65歳まで払えるようにし、加入手続きも簡素にするらしい。

確定拠出年金と言われてもあまりピンと来ないかもしれないが、
iDeCo(イデコ)と言い直せば、どこかで聞いたことがあるのではないだろうか。
要は、公的年金に上乗せする私的年金の一種であり、
加入者が投資信託などから任意に運用し、
その運用成績に従って年金として受け取れる仕組みのことである。

大切な老後資金を運用するなんて危なっかしい、
と思われる方もおられるだろうが、安心していただいていい。
元本保証型の預け先もあるからである。

今度は、元本保証なら貯金と変わらないじゃないか、
と思われる方もおられるだろうが、そうではない。
大幅な税制優遇が受けられるからだ。
貯金をしたところで利回りはほとんどゼロだが、
iDeCoなら掛金も受け取り時も税制優遇が受けられるから、
リスクなしでお得である。

つまりiDeCoは、
毎月天引きでコツコツ始められる自主的な上乗せ年金で、
貯蓄と同じくリスクのないものも含め、
いろいろな商品によって運用することができ、
大幅な税制優遇も受けられる、
という、実にお得な制度である。

これまで、iDeCoの払込み期間は60歳までとなっていた。
この制度が公務員に解禁されたのが2017年のこと。
つまり、この段階で55歳だった人は、わずか5年しか払い込めないことになっていた。
(59歳だった人は1年こっきり)
これはあまりにもご無体な話だと思っていたので、5年間延長されたのは朗報である。

若いうちから老後の心配ばかりをするのも、何となく気色悪いが、
iDeCoなら、天引きなので自然に貯まっていくし、
自分で商品も選べるので投資の勉強にもなる。
月々の掛金に上限があり、これだけで老後が安泰とはならないが、
お勧めの制度である。
というか、やらない手はないという気さえする。

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映画評 「愛がなんだ」 [映画評]

「愛がなんだ」。
知っている人は知っていることだが、この映画、ヒットしている。
公開週に観に行こうと思ってテアトル新宿のサイトを見たら、ほぼ全回満席。
その勢いは平日も止まらず、
「テアトル新宿では『この世界の片隅に』以来の高稼働」
なのだそうだ。
https://movie.jorudan.co.jp/news/topic_42414/
もちろん、「コナン」やら「アベンジャーズ」やらと比べると規模は全然違うが、異例のヒットになっていることは間違いない。

ヒットの理由は何だろう?
恋愛映画の旗手、今泉力哉監督作品、
と言われてもよく知らないし、
岸井ゆきのさん主演、共演に成田凌さんというキャストも、失礼ながらそれだけでヒットにつながるとは思えない。
私の知らないところで綿密なプロモーションでも行われ、それが功を奏したのだろうか。
なんかそうでもない気がする。
ヒットって、不思議だ。

普通に行くと満席になりそうなので、あらかじめネットで予約して鑑賞。
劇場に着くと、案の定満席だった。

描かれるのは不思議な男女関係。
強烈な片想いをする女の子が主人公。
女の子に想われるのはどうにもならない男で、この男がまた誰かに片想い。
主人公の女友達には恋人未満の男がいて、この男もいわば片想い。

学生の片想いではなく、20代後半という設定だから、
片想いといっても一途なだけではなく、
キラキラもしていない。
ただ、どこか浮世離れもしていて、
ドロドロもしていない。
こんな奴いないよ、
とツッコミたい気持ちがある一方で、
自分にもこういう面がある、
と共感する気持ちも生まれる。

映画でも小説でも散々題材になっているが、改めて「愛って何なんだ」。
この映画のテーマもそこにある。
タイトルでそう言っているのだから間違いない。
相思相愛じゃなきゃ愛じゃないのか?
勝手に好きじゃ愛じゃないのか?
愛するに値するような人間じゃなきゃ愛しちゃいけないのか?
結婚目指さなきゃ愛じゃないのか?
傷つけ合わなきゃ愛じゃないのか?

もちろん、愛の形はいろいろある。
この映画でも、「これが愛だ」などということは語られない。
しかし、愛の形はいろいろある、
などという手あかのついた結論が映画で示されるわけではない。
それについては、勝手に考えろということだろう。

主演は、岸井ゆきのさん。
どうしようもない女性の役を、等身大で演じられた。
魅力的に見えるシーンはほとんどないが、役者として映画を引っ張られた。
共演の成田凌さんは、このところいろいろな映画で見かける。
どこか飄々として酷薄な感じが役にはまっていた。
印象的だったのは、情けない男役の若葉竜也さん。
なんだか引き込まれるものがあった。

「愛がなんだ」は、この春、映画ファンなら押さえておきたい一本。
何故ヒットしているのか、その理由は私にはよくわからなかったが、ちゃんと作られている映画であることは伝わってきて、嬉しかった。
日本映画らしい日本映画であり、時間がゆるゆる流れる。
この曖昧な時の流れも、時代の空気に合っているのだろう。
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4月の読書記録 [読書記録]

4月1日 「福岡市が地方最強の都市になった理由」 木下 斉
4月2日 「雇用データが地方を変える」 梅屋 真一郎
4月3日 「背表紙は歌う」 大崎 梢
4月4日 「宇宙飛行士選抜試験」 大鐘 良一、小原 健右
4月5日 「上手に教えるルール100」 戸田 昭直
4月6日 「スピーチの奥義」 寺澤 芳男
4月7日 「モノ売る地方CM コト作るPR動画」 鷹野 義昭
4月8日 「1964年のジャイアント馬場」 柳澤 健
4月9日 「働き方 完全無双」 ひろゆき
4月10日 「プレゼンテーション入門」 赤堀 勝彦
4月11日 「熟れてゆく夏」 藤堂 志津子
4月12日 「ウケる技術」 水野 敬也 他
4月13日 「ジェフ・ベゾスはこうして世界の消費を一変させた」 桑原 晃弥
4月14日 「齋藤孝の結論が出る会議」
4月15日 「日本の国難」 中原 圭介
4月16日 「その街の今は」 柴崎 友香
4月17日 「働く男」 星野 源
4月18日 「捨てられる銀行」 橋本 卓典
4月19日 「アパホテル」
4月20日 「めんたいぴりり」 東 憲司
4月21日 「夏、19歳の肖像」 島田 荘司
4月22日 「行動の科学」 マイケル・ボルダック
4月23日 「人を呼ぶ法則」 堺屋 太一
4月24日 「メンタリティ・マネジメント」 鳥越 慎二
4月25日 「本屋さんで待ちあわせ」 三浦 しをん
4月26日 「60分でわかる仮想通貨」
4月27日 「イスラエルがすごい」 熊谷 徹
4月28日 「革命のファンファーレ」 西野 亮廣
4月29日 「勝ち過ぎた監督」 中村 計
4月30日 「Heart Beat」

「宇宙飛行士選抜試験」は、JAXAによって行われた宇宙飛行士選抜試験に密着することに成功した、NHKの番組スタッフによるドキュメンタリー。どんな人が応募し、どんな選考があったのか。興味深く、読み物としても面白い。

柳澤健さんの「1964年のジャイアント馬場」は、文庫本で800ページにもなる大作。馬場さんの伝記であるばかりでなく、日本プロレス史としてもじっくり読ませる。アメリカプロレスの歴史にページを割き過ぎな感はなくもなかったが。

「革命のファンファーレ」を書いたのはキングコングの西野さん。どうも好きになれない、という方もおられるだろうが、バイタリティはすごい。

中村計さんの「勝ち過ぎた監督」は、駒大苫小牧で夏の甲子園を連破した香田監督についてのノンフィクション。勝つ人の狂気、勝ってしまった人の苦しみが伝わってくる。

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映画評 「バースデー・ワンダーランド」 [映画評]

本作は、原恵一監督によるファンタジーアニメ。
原恵一さんと言えば、
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」
で知られる。
両作は、クレヨンしんちゃん史上というレベルを超え、
アニメ史上に残る傑作、などと言われることもある。
いつまでもそれを言われるのは本人としてはあまりうれしくないかもしれないが、代表作があるのは素敵なことではある。

本作も、「あのクレヨンしんちゃんの原恵一さんの作品」ということが大きな売りになっており、たまたまなのか狙ってなのか、「クレヨンしんちゃん」と同時期の公開となった。
私は、監督さん以上に、松岡茉優さんが声の出演をするというので、それなら大丈夫かなと思って観に行った。

しかし、である。
始まって数分で、これはちょっとヤバいかもと思い、
10分も経つと、やっちゃった感が高まった。
それからは、襲い来る睡魔との闘いに専念することとなった。

そもそもの設定に説得力がない。
ファンタジーアニメであり、現実感がないのは十分承知していたのだが、
世界観にうまく引き込んでもらえないと、すっかり置いていかれてしまう。
登場人物のキャラクター設定も、陳腐かつ既視感があるものであり、
伝わってくるものは全くなかった。

オチにもピンと来るものはなく、結局最初から最後まで、我慢の時間を過ごすような映画となってしまった。
楽しめる要素を見つけることが、残念ながら私にはできなかった。

松岡さんはしっかり演じられていたとは思うが、印象に残るものはなし。
この作品ではいかんともしようがなかったか。
他に、杏さん、麻生久美子さん、市村正親さんらが声を担当されておられたが、
ただ、通り過ぎていった。

「バースデー・ワンダーランド」では、映画的興奮を味わえなかった。
原恵一監督のファンの方は足を運ばれるのだろうが、期待は低くお願いしたい。
松岡さんのファンも同様の目線で。
この映画が何故作られたのか、作られなければならなかったのか、私にはよくわからなかった。

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令和の映画界がこんな風になったらなあ [ヨモヤ]

映画ファンとして、日本の映画界には不満がいっぱいある。
もちろん、
良心的に作られたいい映画がいくつもあることを知っているし、
野心的な取組が行われていることも、
才能のある若手監督がおられることも知っている。

しかし、全体的に言わせていただくと、
質の低い作品が多く、
安易な企画が目白押しで、
大半の作品でがっかりさせられる。

誰がどう見てもひどい作品や、
辻褄も合わなければ、誰の心も揺さぶらないような映画が次々作られている。
本当に悲しい。

「いや、わかるだろう」
と思う。
作っている途中で、
監督か、
監督がわからなければ誰かスタッフが、
これはダメな作品だと。
だったら、しっかりやり直してほしい。
もし、誰もダメだと気付いていないとしたら、どうしようもない。

ひどい脚本の映画も多い。
よくGOが出たなあとため息が出ることもしばしばである。

メジャー映画を作っている方々は、
作りたくても作れない、才能を持った多くの人々の羨望を集める存在である。
本当に恵まれた立場におられる。
それにふさわしい作品をお願いしたい。

私は、漫画原作の映画が嫌いではない。
「海月姫」や「ヒロイン失格」や「ちはやふる」といった良作も生み出されてきた。
「キングダム」も面白かった。
それにしても、と思う。
ほかの企画はないのだろうか。
オリジナルの脚本は書けないのだろうか。

令和の時代は、
ちゃんとした映画を作らなければ公開させないような厳しさが欲しい。
ハリウッドでは、撮り直しなど日常茶飯事だと聞く。

練られた、
作り手が本当に作りたいと思っている、
そんな企画を映画にして欲しい。

ここに書いたようなことは、高望みだろうか。
絵空事だろうか。
私はそうは思わないのだが。
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