気にしている人は少ないかもしれないが ~ 日本アカデミー賞のノミネート発表 ~ [映画評]
今年のアカデミー賞には、例年以上の注目が集まる。
なぜなら、各種映画賞で高い評価を受けている「ドライブ・マイ・カー」が、日本映画として初の作品賞を獲得する可能性が取りざたされているからである。
もしそうなったら、きっと大騒ぎになるだろう。
そちらは、本家アカデミー賞の話。
日本アカデミー賞も45回目というからかなりの回数を重ねてきた。
しかし、イマイチ価値が高まってこない。
理由は様々あるだろうが、選考に説得力がないというのも大きな要素の一つだろう。
発表された今年のノミネートは以下のとおり。
◆優秀作品賞
「キネマの神様」(山田洋次監督)
「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督)
「すばらしき世界」(西川美和監督)
「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)
「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督)
◆優秀監督賞
白石和彌(孤狼の血 LEVEL2)
瀬々敬久(護られなかった者たちへ)
成島出(いのちの停車場)
西川美和(すばらしき世界)
濱口竜介(ドライブ・マイ・カー)
◆優秀主演男優賞
佐藤健(護られなかった者たちへ)
菅田将暉(花束みたいな恋をした)
西島秀俊(ドライブ・マイ・カー)
松坂桃李(孤狼の血 LEVEL2)
役所広司(すばらしき世界)
◆優秀主演女優賞
天海祐希(老後の資金がありません!)
有村架純(花束みたいな恋をした)
永野芽郁(そして、バトンは渡された)
松岡茉優(騙し絵の牙)
吉永小百合(いのちの停車場)
◆優秀助演男優賞
阿部寛(護られなかった者たちへ)
鈴木亮平(孤狼の血 LEVEL2)
堤真一(ザ・ファブル 殺さない殺し屋)
仲野太賀(すばらしき世界)
村上虹郎(孤狼の血 LEVEL2)
◆優秀助演女優賞
石原さとみ(そして、バトンは渡された)
清原果耶(護られなかった者たちへ)
草笛光子(老後の資金がありません!)
西野七瀬(孤狼の血 LEVEL2)
広瀬すず(いのちの停車場)
◆優秀アニメーション作品賞
「アイの歌声を聴かせて」(吉浦康裕監督)
「漁港の肉子ちゃん」(渡辺歩監督)
「劇場版 呪術廻戦0」(朴性厚監督)
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)
「竜とそばかすの姫」(細田守監督)
「孤狼の血 LEVEL2」「護られなかった者たちへ」「ドライブ・マイ・カー」
の3作品が高く評価されたらしく、数多くの部門でノミネートされている。
「孤狼の血」は緊張感の高い作品だったが、1作目を超えたかというとそれはどうか。
「護られなかった者たちへ」への高評価は、「新聞記者」や「Fukushima 50」といった社会派を好む日本アカデミー賞らしい。
「ドライブ・マイ・カー」には、異論ありません。
作品賞に山田洋次監督の「キネマの神様」が、
監督賞に「いのちの停車場」の成島出監督がそれぞれノミネートされているが、
このあたりの選考も今一つピンと来ない。
大御所の作品であっても、しっかり見極めてほしい。
アニメ部門では、「映画大好きポンポさん」が漏れたのが残念。
作風から仕方ない気もするが、選ばれた他の作品と比べると納得感は薄い。
日本アカデミー賞が日本映画の最高峰として、すべての映画人が目標とする存在になればいいと思う。
現状、映画会社の都合とか、ネームバリューとかに左右されているように見られているのは残念である。
目標となる存在となるためには、いい選考がなされることが大前提となる。
今年で言えば、作品賞部門に、
「JUNK HEAD」とか「ベイビーわるきゅーれ」とか
「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」
とかが入ってくれば、変わって来たな、という感も出たのだが。
なぜなら、各種映画賞で高い評価を受けている「ドライブ・マイ・カー」が、日本映画として初の作品賞を獲得する可能性が取りざたされているからである。
もしそうなったら、きっと大騒ぎになるだろう。
そちらは、本家アカデミー賞の話。
日本アカデミー賞も45回目というからかなりの回数を重ねてきた。
しかし、イマイチ価値が高まってこない。
理由は様々あるだろうが、選考に説得力がないというのも大きな要素の一つだろう。
発表された今年のノミネートは以下のとおり。
◆優秀作品賞
「キネマの神様」(山田洋次監督)
「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督)
「すばらしき世界」(西川美和監督)
「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)
「護られなかった者たちへ」(瀬々敬久監督)
◆優秀監督賞
白石和彌(孤狼の血 LEVEL2)
瀬々敬久(護られなかった者たちへ)
成島出(いのちの停車場)
西川美和(すばらしき世界)
濱口竜介(ドライブ・マイ・カー)
◆優秀主演男優賞
佐藤健(護られなかった者たちへ)
菅田将暉(花束みたいな恋をした)
西島秀俊(ドライブ・マイ・カー)
松坂桃李(孤狼の血 LEVEL2)
役所広司(すばらしき世界)
◆優秀主演女優賞
天海祐希(老後の資金がありません!)
有村架純(花束みたいな恋をした)
永野芽郁(そして、バトンは渡された)
松岡茉優(騙し絵の牙)
吉永小百合(いのちの停車場)
◆優秀助演男優賞
阿部寛(護られなかった者たちへ)
鈴木亮平(孤狼の血 LEVEL2)
堤真一(ザ・ファブル 殺さない殺し屋)
仲野太賀(すばらしき世界)
村上虹郎(孤狼の血 LEVEL2)
◆優秀助演女優賞
石原さとみ(そして、バトンは渡された)
清原果耶(護られなかった者たちへ)
草笛光子(老後の資金がありません!)
西野七瀬(孤狼の血 LEVEL2)
広瀬すず(いのちの停車場)
◆優秀アニメーション作品賞
「アイの歌声を聴かせて」(吉浦康裕監督)
「漁港の肉子ちゃん」(渡辺歩監督)
「劇場版 呪術廻戦0」(朴性厚監督)
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)
「竜とそばかすの姫」(細田守監督)
「孤狼の血 LEVEL2」「護られなかった者たちへ」「ドライブ・マイ・カー」
の3作品が高く評価されたらしく、数多くの部門でノミネートされている。
「孤狼の血」は緊張感の高い作品だったが、1作目を超えたかというとそれはどうか。
「護られなかった者たちへ」への高評価は、「新聞記者」や「Fukushima 50」といった社会派を好む日本アカデミー賞らしい。
「ドライブ・マイ・カー」には、異論ありません。
作品賞に山田洋次監督の「キネマの神様」が、
監督賞に「いのちの停車場」の成島出監督がそれぞれノミネートされているが、
このあたりの選考も今一つピンと来ない。
大御所の作品であっても、しっかり見極めてほしい。
アニメ部門では、「映画大好きポンポさん」が漏れたのが残念。
作風から仕方ない気もするが、選ばれた他の作品と比べると納得感は薄い。
日本アカデミー賞が日本映画の最高峰として、すべての映画人が目標とする存在になればいいと思う。
現状、映画会社の都合とか、ネームバリューとかに左右されているように見られているのは残念である。
目標となる存在となるためには、いい選考がなされることが大前提となる。
今年で言えば、作品賞部門に、
「JUNK HEAD」とか「ベイビーわるきゅーれ」とか
「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」
とかが入ってくれば、変わって来たな、という感も出たのだが。