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株価の大幅下落をどう見るか [経済を眺める楽しみ]

19日の東京株式市場で日経平均は大幅続落。
前日比790円安の27,467円となり、前年10月以来の水準まで下げた。

値下がり銘柄は全体の97%に達するという文字通りの全面安。
このセクターはいい、
この銘柄は好調、
といった選別さえもされない状況だった。

特に下げが急だったのはソニー。
ソニーの業績は好調。
2022年3月期の連結営業利益予想を上方修正し、
2期連続の過去最高益、初の営業利益1兆円の大台乗せの見通しを公表している。
そのソニーの株価が急落。
前日比1,820円安、
率にしてマイナス12.8%の暴落である。
個別の理由としては、
マイクロソフトがゲーム会社を買収することによりソニーのロイヤルティー収入が落ち込むのではないかとの予測がなされたこと、
とされているが、それにしても二ケタの下落は驚きである。

トヨタも5%の下落。
東京エレクトロンも6%の下落、
その他の優良企業も軒並み下げた。
証券ストラテジストからは、政権の経済政策について、
「オミクロン株よりも日本株に強い危機感を持つべき」
という声も聞かれているという。

さて、この急落をどう見るか。
大変だ、まだまだ下がるぞ、
と身構えるのか、
いい買い場が来た、
と受け取るのか。

日本株の急落はアメリカ株に引きずられている面が強いが、
感染者の急増も、
アメリカ金利の高騰も、
ある程度予測されていたものであり、
とんでもないネガティブサプライズが飛び込んできたわけではない。
インフレの拡大や成長の鈍化もあり、株価の多少の調整は避けられないにしても、
底割れにつながるものではないと思う。
のだが、さてどうだろう。

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