SSブログ

コロナ対策 せめて鎖国状況の解除を [ヨモヤ]

新型コロナウイルス対策には、それぞれの国のお国柄や国家体制の違いが如実に表れる。
アメリカのように州ごとにかなり独自性が見られる国もあれば、
中国のように国家が強権的に取り締まる国もある。

興味深いのはイギリス。
感染者数が世界トップクラスで多いにも関わらず、
コロナに対する規制を大幅に緩めようとしている。
ワクチンを接種していれば濃厚接触者となっても隔離期間は設けられておらず、
ここに来て公共施設内でのマスク着用義務の廃止も打ち出された。

日本もある意味日本らしく取り組んできた。
これまでの結果を見ると、それはある程度成功してきたと言っていいだろう。
感染者数の増加に非常に敏感であり、
イギリスのように規制を緩めていくにはまだ少し時間がかかりそうだ。
ただ、現在の「鎖国状態」は早目に解消すべきだと思う。

国を閉ざしている意味は、海外からのウイルスの侵入を防ぐことにあるはずだが、
ここまで国内で広がってしまえば、もう意味はない。
オミクロンとは違う新たなウイルスが入ってくる可能性もないではないが、
それを考えだしたら半永久的にこのままの状況が続いてしまうことになる。

すでに諸外国は、水際対策の緩和に動いている。
アメリカやヨーロッパはワクチン接種を前提に入国を容認しているし、
アジア各国も同様の措置を採り始めていて、
韓国や中国は隔離期間を短縮する方向で動いている。
入国自体を止めてしまっているのは、もはや日本くらいである。

ANAホールディングスの片野坂真哉社長が
「水際対策は重要だが、ビジネスパーソンの往来、留学生や働き手となる外国人の受け入れに影響が出ている」
とおっしゃったそうだ。
ANAだからということではなく、もっともな指摘だと思う。
日本で学びたい、日本で働きたい、という外国の方から門戸を閉ざし、
将来的な機会を奪ってしまっては、後々にまで悪い影響を残してしまう。

現状、2月末まで外国人の新規入国を原則停止することになっている。
そこまで引っ張ることなく、早期に解除すべきではないだろうか。
世界の知見に学び、迅速な対応を期待したい。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事