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2021年の日本映画を振り返る ~ その3 「2021年私の選ぶ10本 その1」 ~ [映画評]

先日、「2021年困った映画」について書いたが、今回はよかった映画。
2021年に私が観た邦画は103本。
その中から心に残ったベスト10を選んでみたい。

これは外せない、とパッと浮かんだのは、
「花束みたいな恋をした」
「漁港の肉子ちゃん」
「映画大好きポンポさん」
「すばらしき世界」
「ひらいて」
の5本。

「花束みたいな恋をした」、通称「はな恋」は、社会現象となるほどの大ヒット。
派手なテーマではなく、ありがちな、と言われかねない設定とストーリーだが、
魂を込めて作ればこんな素敵な映画になる。
いい年して、キュンキュンしてしまった。
土井裕泰監督は、「ビリギャル」「罪の声」に続く快作。

「漁港の肉子ちゃん」は、、明石家さんまさんの企画・プロデュースによる作品。
声優として、さんまさんの元妻である大竹しのぶさんや、声優デビューとなるCocomiさんが出演された。
こうした話題作り的側面がアニメファンの琴線に触れたのか、ネットではえらく叩かれている。
しかし、私にはズドンと来た。
2021年一番泣ける映画であったと思う。

「映画大好きポンポさん」は、映画ファンに真っ向から刺さる作品。
展開が急過ぎる、話がうま過ぎる、などと感じる方もおられるだろうが、
粗を探すより思いを受け取ればいい。
秀逸な予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=WN-j_AcMB3I

「すばらしき世界」は、作る映画にハズレなしの西川美和監督作品。
役所広司さんをはじめ、役者陣の演技もすばらしき。
タイトルとは裏腹の苦い世界なのだが、苦いだけでもない。

「ひらいて」を撮った首藤凜監督は、この映画を撮るために映画監督を志したとおっしゃる。
初期衝動に満ち溢れた作品を観るのは心躍る。
ひとつの目標は達成されたわけだが、まだ27歳の首藤監督の今後に大いに注目したい。

残る枠はあと5本。
以下の作品をノミネートし、苦しみながら絞ってみたい。
続きは、またのブログで。

「ドライブ・マイ・カー」
「BLUE/ブルー」
「JUNK HEAD」
「いとみち」
「由宇子の天秤」
「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」
「ベイビーわるきゅーれ」
「あのこは貴族」
「まともじゃないのは君も一緒」
「はるヲうるひと」
「あの頃。」
「空白」
「子供はわかってあげない」
「偶然と想像」
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