SSブログ

日経平均26,000円 元旦の経営者予想は早くも20人中16人がハズレ [経済を眺める楽しみ]

27日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落。
前日比841円安の2万6170円と、連日で昨年来安値を更新してしまった。

ほんのひと月ほど前、2022年の株式市場には楽観する声が多かった。
アフターコロナ元年とも言うべき年になり、
消費の回復や企業業績の拡大が見込めそうとの意見が一般的だったからだ。

日本経済新聞、元旦の紙面恒例の「経営者が占う株価」では、
最高値予想の平均値は32,850円、
最安値予想の平均値は27,175円だった。

予想したのは、伊藤忠商事の会長、東京エレクトロンの社長、信越化学の会長などなどなどなど、
そうそうたる企業経営者20人。
そのうち、16人までが最安値を27,000円以上と予想していた。
つまり、今年に入って1月経たないうちに、ほとんどの人の予想が外れてしまったことになる。

株価の予想など当たるものではないし、
元旦付の紙面に載るということは予想したのは去年の12月だから、
外れてしまうのは仕方がない。
仕方がないが、いかにもあっという間の出来事。
名うての経営者の皆さんでも、ここまでの急落は全く読めなかったということだろう。

下げているのは日本だけでなく、アメリカもヨーロッパも同様である。
しかし、日本株は去年の段階から出遅れが指摘されていたうえに、
今年の下げもより厳しいとあって、やられている感が強い。

下げの理由はコロナというより、
インフレや金利の上昇への懸念とされている。
となると、感染者数がピークアウトしても株式市場の霧が晴れるわけではない。

上げ続ける相場がないように、
下げが止まらない相場もない。
いずれどこかで止まって、反転に向かうことは間違いない。
しかし下げが止まるのが、
どの水準なのか、
いつなのか、
それが見えない。

ここまでの展開は、
ここが下限だろうと思われた水準をあっさり割り込むことの連続である。
さらなる下落もありえるのかも知れない。
残念ながら、効果的な経済対策に期待ができない状況でもあるし。

nice!(3)  コメント(0)