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二刀流やるなら両方一流じゃないと ~ 根尾くんのプロ初登板で思う ~ [ヨモヤ]

中日ドラゴンズの根尾昂くんは、中学時代から有名だった。
146㎞を投げる中学生がいる、
ということで騒がれ、その進路が注目されていたのである。

大阪桐蔭高校時代の活躍はよく知られているところで、
現ロッテの藤原くんなどと、春夏連覇の偉業を成し遂げた。
根尾くんは、投げて打って、獅子奮迅・縦横無尽に甲子園を駆け回った。

当然のドラフト1位でのプロ入りだったが、そこで壁に当たった。
去年までの3年間で打率.165、ホームラン1本は、
高卒野手という点を差し引いても及第点とは言えないだろう。

その根尾くんが、プロ初登板を果たした。
といっても、1-10と負けている場面での8回なので、
勝ち負けに関係のある場面ではない。
メジャーではよくある、
投手を使いたくない場面で野手が投げる、
というアレである。
しかし、甲子園優勝投手のネームバリューは健在で、
ネットでも新聞でも大きく取り上げられた。
これからの本格的な二刀流に期待する声も上がっている。

私も、溌溂とプレーする根尾くんを見たいが、
現状での二刀流には、あまり意味があると思えない。
大谷の二刀流に夢があり、人々が熱狂するのは、
大谷が両方で超一流だからである。
それぞれがそこそこの選手では、二刀流の価値を見出せない。
一本の刀をもっと磨くべきだろう。

現在の根尾くんの打率は.188。
レギュラーの地位を確保するのも遠い感じである。
この状況で投手をやってもどっちつかずになるだけな気がする。
ファンサービスと割り切る考え方もあるかもしれないが、
怪我のリスクを考えるとそれもどうだろう。
根尾くんの二刀流については、
「見たいが見たくない」という感じである。

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