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第4回伝えたい映画大賞 その1 俳優部門 [映画評]

日本アカデミー賞をはじめとする各種映画賞に疑問を感じ、
自分たちで「伝えたい」と願う映画を選ぼう、という思いで始めた「伝えたい映画大賞」。
今年が第4回目。
俳優部門と作品部門に分けてお届けするとして、まずは俳優部門。

過去の受賞者は以下のとおり。
第1回
女優賞:和田光沙さん(「岬の兄妹」の演技で)
男優賞:池松壮亮さん(「宮本から君へ」の演技で)
第2回
女優賞 水川あさみさん(「喜劇 愛妻物語」の演技で)
男優賞 宇野祥平さん(「罪の声」「37セカンズ」の演技で)
第3回
女優賞:上白石萌歌さん(「子供はわかってあげない」の演技で)
男優賞:鈴木亮平さん(「孤狼の血LEVEL2」の演技で)

女優部門で名前が挙がったのは以下の面々。

広末涼子さん(「あちらにいる鬼」の演技で)
嵐莉菜さん(「マイスモールランド」の演技で)
清野菜名さん(「キングダム2 遥かなる大地へ」「異動辞令は音楽隊!」「耳をすませば」「ある男」の合わせ技)
河合優実さん(「ちょっと思い出しただけ」「愛なのに」「女子高生に殺されたい」「PLAN75」「線は、僕を描く」「ある男」の合わせ技)
のんさん(「さかなのこ」の演技で)

私は、若くしてどんな役でもできて、彼女が出ているだけで映画が締まる河合優実さん推し。
選考会中、「河合さんの演技を観るのにお勧めの映画は?」との質問があったので、「佐々木、イン、マイマイン」を推薦させていただいた。

選考会では、広末さんの醸し出した凄みを評価する声も大きかったが、
議論の結果、女優賞は嵐莉菜さんに決定。
「マイスモールランド」は、作品の強さとともに、嵐さんでなければ成立しなかった映画であったようにも思えた。
共演されたご家族の熱演も併せ、奇跡的な作品。
嵐さんはこれから間違いなくグイグイくる女優さんだと思う。

続いて男優部門。
名前が挙がったのは以下の面々。

沢田研二さん(「土を喰らう十二ヵ月」の演技で)
磯村勇斗さん(「前科者」「PLAN75」「ビリーバーズ」「異動辞令は音楽隊!」「さかなのこ」の合わせ技)
渋川清彦さん(「山歌」「異動辞令は音楽隊!」の演技で)
窪田正孝さん(「ある男」「マイ・ブロークン・マリコ」の演技で)
柄本佑さん(「ハケンアニメ!」の演技で)

私の推しは柄本佑さん。
大好きな映画「ハケンアニメ!」を引っ張って下さった恩義は忘れがたい。

選考会では、ジュリーの色気を評価する声も高かったが、「伝えたい」という意味からはまだ演技の面での評価が確立されたとは言い難い磯村勇斗さんを推す声が。
2022年も、いろいろな映画に出て、シリアスからコミカルまで見事に演じ分けられていた。
ちょっと便利屋的に使われ過ぎている感もなくはないものの、さらなる飛躍を期待して、
男優賞には磯村勇斗さんを選ばせていただいた。

作品賞部門は別稿で。

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