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1年間で1%未満の変動だった2022年度の日経平均株価 [経済を眺める楽しみ]

2023年3月31日の日経平均株価の終値は28,041円だった。
2022年3月31日付の終値は27,821円だったから、
その差はわずか220円。
率にすると、0.8%。
ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や一時急激に進んだ円安、
世界的に進むインフレ、
など、いろいろな出来事があったが、
株価的には穏やかな一年だったことがわかる。

2022年の1月1日付の日本経済新聞紙面に掲載された
「経営者が占う2022年」では、
高値は30,000円を超えてくるという予想が多かった。
ウクライナ侵攻を盛り込めていなかったという面はあるにしても、
思いのほかパフォーマンスが悪かったとは言えるだろう。

株価が伸び悩む傾向は日本だけではなく、
アメリカも中国も同様だった。
コロナの反動で経済が大きく戻すかと思われたが、そうはならなかったということだろう。
もちろん、インフレ対策に手を焼いた面も大きい。

さて、2023年度はどうなるだろう。
ちまたでは、景気後退のリスクがささやかれている。
それはそうだろう。
各国の中央銀行が、インフレに対応するため、経済を冷やす政策を取っているのだから、
景気が後退しない方がおかしい。
ただし、景気が後退するから株価が下がるかというと、それは別の話。

はっきりと景気後退が確認され、
それによって中央銀行の利上げが打ち止めになれば、
株価の反転材料になる。
今年はまさにそういう年になるのではないだろうか。

日本も、今年こそは「コロナ後」になりそうだし、
インバウンドもコロナ前に近づくだろう。
もちろん明るい材料ばかりではないが、
株価的にはそれほど悲観することもないと考える。
変動幅も2022年度よりずっと大きくなると見るが、どうだろう。

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