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たたき台をどんどんたたこう ~ 少子化対策 方向性はあっているか ~ [ヨモヤ]

政府が今後の少子化対策の「たたき台」を公表した。
「たたき台」という言葉の意味は、
【なんらかの企画を実現する際の原案、若しくは資料であり、批判・検討などを加えて、よりよい案を得るためのもの】
といったことになるだろうか。

少子化対策のたたき台は、
「これからの6〜7年が、少子化傾向を反転できるかどうかのラストチャンス」
とし、
①経済的支援の強化
②保育サービスの拡充
③働き方改革の推進
を3本柱としている。

個々の内容は、
・児童手当の所得制限をなくす
・就労状況を問わず保育所を使える制度をつくる
・一定の条件で育児休業中の手取りを実質100%保障する仕組みを整える
・出産費用は保険適用を検討する
・保育士の配置基準を見直す
・男性の育休取得率を引き上げる
などである。

これについてネットでは、
「財源の裏付けがない」
「選挙対策にしか見えない」
「一体どこが異次元なのか」
といった否定的な声が多く見られる。
あまり評判がいいとは言えないようだ。

確かに、「少子化対策」という以上、
子どもを増やすための政策であるはずが、
ほとんどが子育て支援のように見える。
それはそれで必要なことだが、
子どもを増やすための政策として、
中心を射ているかどうかは議論が分かれるところだと思う。

どれだけ力を入れようとも、方向性が違ってしまっていては、
望む結果が得られるはずはない。
たたき台はたたかれるためにあるのだから、
どんどんたたいていただきたい。
たたき過ぎて跡形もなくなってしまっても、それはそれで悪くない。
微調整で終わってしまったら、かえってがっかりである。
本気で少子化対策に臨むのなら、
日本の知性を総動員してたたいてほしい。

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