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新社会人におすすめの本 [読書記録]

新年度が始まって、一週間が経過した。
新入社員の皆さんも、研修期間が終了して職場に配属される時期だろうか。

新しい生活に戸惑っておられる方も少なくないと思うけれど、
通勤途中の電車の中や、お休みの日など、ふと空く時間もあるだろう。
そんなとき、今の時期だからこそ読むべき本はないかとお探しの方もおられると思う。

もちろん、ネットで、
「新社会人 おすすめの本」
などと検索すればいくつも表示されるので、それを参考にされるのもいいが、
個人的なおすすめも挙げてみたい。
挙げだすとキリがなくなるので、3冊に絞ってみる。
明日選べばまた違った3冊になると思うけれど、今日の3冊はこちら。

まずは、
山口 絵理子さんの「裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記」。
山口さんは、主に鞄などを製造販売されている株式会社マザーハウスの代表取締役兼チーフデザイナー。
マザーハウスは、今やかなりの規模の企業になったが、この本を書かれたころはまだ小さな会社だった。
この本は、山口さんの半生記のような内容であるが、その濃密さたるや凄まじい。
山口さんのように生きることは難しいというか無理に思えるが、
この本を読むと、
「あれ、なんでもできるかも」
と感じさせてもらえるし、
「自分の苦しみは大したことじゃないなあ」
とも思わせてもらえる。
勇気の鈴がリンリン鳴る。

続いて、
見城 徹さん、藤田 晋さんの「憂鬱でなければ、仕事じゃない」をおすすめ。
見城さんは、株式会社幻冬舎の代表取締役社長、藤田さんは株式会社サイバーエージェント代表取締役社長。
本書では、二人による熱い仕事論が展開される。
「仕事は楽しむもの」
「好きなことをやるのが一番」
といった声があふれているが、お二人はあえて仕事の厳しさを訴えられる。
説教臭い、と思う人もいるかもしれないが、
熱い言葉のシャワーでむしろ元気になれると思う。

3冊目は、
大崎 善生さんの「聖の青春」。
本作は、難病と闘いながら将棋に打ち込み、29歳の若さで早世した天才棋士・村山聖さんの生涯をつづったノンフィクション小説。
新しく社会人になった門出に人が死んでしまう話はどうかと思われるかもしれないが、どちらにしても人はそのうち死ぬ。
しかしいつ死ぬのか、大抵の場合はわからない。
村山さんの場合、自らの死期を悟りながら、人生を駆け抜けていった。
お亡くなりになると知っていて読んでいるのに、最後泣けてしまった。
これからお読みになる方もボロボロ泣けてしまうと思うが、それはいい涙だと思う。

ひょっとしたら、これまではあまり本を読んでこなかったという新社会人の皆さんも少なくないかもしれません。
ちょっとした隙間時間、
スマホいじりも悪くありませんが、本もいいですよ。
その出会い、一生の財産になるかもしれません。

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