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バンド演奏のない「のど自慢」なんて・・・ [ヨモヤ]

「NHKのど自慢」をずっと観てきた。
この番組をテーマにした井筒和幸監督の
「のど自慢」という映画も楽しく観た。
のど自慢が続く限り日本は大丈夫、
などと思っていた。

しかし、あろうことか、
生バンドをやめてカラオケ伴奏に変えてしまった。
これは、もう、今まで観てきた「のど自慢」ではない。

この変更については当然のことながら批判続出となっている。
NHKの林メディア総局長は、
「多くの方が出場してくれているが、のど自慢は決して何度も出場できる場ではないと思う。せっかく出場される方が心地よく輝いて歌える場を提供したいと考えた上で、今回リニューアルしました」
と説明されたそうだが、これが本当の理由なのだろうか。
ちょっと信じられない。
のど自慢は何度も出場できる場ではないからこそバンド演奏で歌いたいのであり、
バンド演奏で歌うからこそ輝けるのである。
そんなことは今さら言うまでもない当たり前のことである。
カラオケなら、近所でいつでもできる。
民放でいやというほどやっている。

同氏は、
のど自慢はこれまでにもいろいろな変更を加えてきており、カラオケの仕様も当面続く、
のだとおっしゃったそうだ。
ふう。

普通、新たな取組をすれば、
一長一短があり、
賛否両論があるものだと思う。
しかし今回のカラオケへの変更には、
一長一短のうちの長の部分がほぼ見当たらないし、
賛否両論のうちの賛の意見もほぼ聞こえない。

過ちては改むるに憚ること勿れ、
という言葉もある。
ワンクールだけで元に戻しても、誰も怒らない。
バンド演奏に戻すべきだ。
みんな喜ぶ。

このままいくのなら、
「NHK昼のカラオケ自慢」
といったタイトルにして別番組にしてしまった方がいい。
今回の変更は、誰も喜ばない失敗だった。
しかし、元に戻す勇気があれば、この失敗は無駄にはならない。
さあ、まずは戻す決断を。
そして戻す準備を。

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