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映画評 「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」 [映画評]

前作「ベイビーわるきゅーれ」が公開されたのは2021年の7月。
細々と始まった感じだが、面白さが口コミで広がった。
多くのリピーターにも愛され、
池袋シネマ・ロサでは9か月以上に及ぶロングラン上映を記録するという幸せな作品となった。

当時、観終わった瞬間に、
もっと観たい、と感じたことを思い出す。
いい映画を観ると、
「続編は作ってほしくないな」
と思うことが多いのだが、
不思議と本作では続きが観たくなった。

そして、そうした期待に応える形で作られたのが今回の作品。
公開館85館以上となり、一気に注目度も増した。

ネットの映画評を見ると、
映画ファンの熱い支持を集めた前作との比較では、
本作の評価は微妙。
「悪くはないけれど・・・」
という感じだろうか。

私も心配しながら観に行ったが、
いや、大丈夫。
ちゃんと面白い。
前作を超える、とか、
新たな驚きがある、とか、
そんなことを期待するとちょっとしんどいが、
ベビわるの世界観が好きならしっかり楽しめる。

敵役の二人がもう少し強い設定なら、もっと盛り上がったのだと思うけれど、
そこを描かないのがこの映画のゆるさであり、よさなのかもしれない。

みんなが楽しみにしているゆるいシーンは今作でも健在。
ちとやり過ぎ感はあったが、楽しいは楽しい。
ゆるさと激しさのギャップももちろんしっかり。

主演の高石あかりさん、伊澤彩織さんは前作同様にはまっていた。
伊澤さんのアクションはさすが。
「少女は卒業しない」でも重要な役どころを演じていた中井友望さんが本作でもいい味。
これから来る若手女優さんなのだろう。

「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」は、前作未見でも楽しめる映画。
ツッコミどころはいくらでもあるが、そこはそれ。
完結編として、もう一本くらいお願いしたい。

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