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見事な千賀のメジャー一年目 [ヨモヤ]

メッツの千賀滉大投手がカージナルス戦に先発し、
7回1失点と好投し、今季10勝目(6敗)を挙げた。
日本人メジャーで1年目での2桁勝利は、野茂英雄投手らに続く8人目である。
また、今季通算150奪三振に到達し、こちらはメジャー1年目の日本人選手としては5人目らしい。

千賀はNPBでの実績が素晴らしいことはもちろん、
国際大会でもしっかり順応していたので、
一年目から活躍するだろうとは思っていた。
メッツと結んだ総額7500万ドル(約105億円)の契約も、
高過ぎることはないと見られていた。

それでも、本人も含め不安はあっただろう。
持っている力をそのまま発揮できれば通用することが明らかでも、
メジャーでプレーするということはレベル差に加えて、
ボールが変わる、
練習環境が変わる、
球場が変わる、
言葉が変わる、
食生活が変わる、
などなどの試練を乗り越えなければならない。
ヤンキースに入団した井川、
カブスに入団した藤川などなど、
思うように力を発揮できなかった日本人選手も少なくない。
1年目からしっかり結果を残している千賀の素晴らしさがわかる。

千賀は
「ひとつの目標ではあったので、まずはうれしい」
と振り返りつつ、
「けがをせず1年間プレーすることをすごく大切にしている。そこはクリアしたいと思う」
と先を見ている。
主戦投手の役割として、1年間ローテーションを守り切ることを大切にしているのだろう。

続けていい成績を残さないと一流とは認めてもらえないから、
是非来年も好成績を残してほしい。
育成出身の選手として、どんどん道を切り拓いてほしい。
次回のWBCで日本代表としてマウンドに立つ姿も見てみたい。
千賀のメジャーでの物語は、まだ始まったばかりである。

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「翔んで埼玉」の続編 滋賀出身埼玉在住の身としては [映画評]

2019年に公開された「翔んで埼玉」は、
たくみなプロモーションもあって、予想以上の大ヒットとなった。
そのうえ、日本アカデミー賞の「優秀作品賞」を受賞するなど、作品としての評価まで獲得した。

あれから4年。
続編となる「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」が公開される。
埼玉を徹底的にディスった前作に続き、
今回はタイトルにもあるように滋賀をいじるらしい。
滋賀解放戦線なるものが登場し、
滋賀県出身の堀田真由さん、くっきー!さん、高橋メアリージュンさん、ダイアンの津田篤宏さんらが出演するという。

滋賀県に生まれ、
埼玉県に住んでいる私としては、
ちょっとざわざわする。

堀田さんはのコメントはこんな感じ。
「まさか滋賀をこんなにもメインに取り上げてもらえるなんて、滋賀県民として誇らしいです。
作中には関西人なら『あるある~』と思うようなものや、滋賀県民しか知らないようなとってもコアな内容までたっぷりと盛り込まれています。滋賀県民代表として全国の皆さまに自慢できる、郷土愛たっぷりの作品になっています。ぜひ映画館でご覧ください」

くっきー!さんのコメントはこんな感じ。
「滋賀の代表になったような気がして嬉しいです。滋賀を背負って今もずっと仕事してるんで。僕があっての滋賀だし、滋賀があっての僕だから」

高橋メアリージュンさんのコメントはこんな感じ。
「滋賀県民の皆さんはもうイジられ慣れていると思うので、面白がっていただけるんじゃないかな?と思ってます。ちなみに私は台本を読んで爆笑しました(笑)」

3人ともノリノリである。

前作「翔んで埼玉」は私も楽しませていただいた。
馬鹿馬鹿しい展開の連続なのだが、
「のだめカンタービレ」「テルマエ・ロマエ」を連続ヒットさせた武内英樹さんのツボを押さえた演出がはまっていた。
続編は失敗に終わるパターンが多いし、
まして「翔んで埼玉」のようなわかりやすさ全開の作品の2作目がうまくいくのは難しかろうとも思う。
しかし、
滋賀県出身の身としては、
埼玉在住の身としては、
楽しみにするしかないのである。

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映画評 「リボルバー・リリー」 [映画評]

主演に、今をときめく綾瀬はるかさんを迎え、
共演陣に、長谷川博己さん、豊川悦司さん、阿部サダヲさん、野村萬斎さん、清水尋也さん、佐藤二朗さん、
シシド・カフカさん、古川琴音さんを配し、
監督に、「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督を迎える。
2023年夏映画の柱の一つとして、外せない布陣を組んでいるように思える。
しかし、映画はあれまあ。

なんというか、いいところが見当たらない。
綾瀬さんはお綺麗だが、
その姿を見るだけならCMを眺めていればいい。
売り物であろうアクションシーンはなんということもなく、
ストーリーに至ってはハラホロヒレハレ。
懸命にほめるところを探そうとしても、いいところが見当たらない。

いろいろなシーンを頭に浮かべると、
よくなかった点はいくらでも湧いてくるのだが、
いいところが見当たらない。

設定としては、
綾瀬さんは、諜報機関で訓練を受け、そのなかの最高傑作と言われる存在であり、
57人を殺したとされ、リボルバーを愛用している。
正直、よくあるパターン。
アニメの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も似たような設定だが、
エヴァーガーデンの方がずっと興味深い。
女性のアクションという点では、
近年「ベイビーわるきゅーれ」という映画が評判を取ったが、
ベイビーのアクションと比較するとリリーは全くイケてない。

役者陣では、古川琴音さんが、馬鹿馬鹿しい役ながら、
印象的な演技を披露されていた。
そこがわずかな救いの一つ。

「リボルバー・リリー」は、なんでこういうことになっちゃうの、的な作品。
日本映画らしいといえば、実に日本映画らしいのだが。

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銘柄選びを楽しむ [資産運用]

株は、高いときに買うより、安いときに買った方がいい。
そんなことは当たり前だが、
いつが高くていつが安いのか、
そのときにはわからないのが厄介である。

となると、株式市場に勢いがあるときに買いたくなる。
相場自体が沈滞していて、
何を買っても下がってしまうようなときには買いたくない。
本当は逆なのかもしれないけれど。
あとから振り返れば、
「ああ、あのとき買っておけば」
となるのだが、後の祭りである。

日本株は、今年に入ってから好調であった。
年初25,000円台だった日経平均が、
一気に33,000円を突破した。
現在はそこから比べると値を下げているが、スピード調整があるのは当然だろう。

こうしたときに株を買うべきなのかどうか。
高値掴みという恐れもある一方、
ここで乗らないとチャンスを逃がす感もある。
買いに入る時はいつだって迷うが、
少なくとも、
「買ってはいけない」
という場面ではないだろうと思う。

銘柄選びには、
ネットにもいろいろなサイトがあって大変便利だが、
実物の書籍として
「会社四季報 プロ500」
という季刊誌も重宝する。
タイトルどおり500銘柄を取り上げ、
会社四季報の内容をもとにしながら、
取り上げた企業の情報を掘り下げている。

この本で銘柄をピックアップし、
四季報やネット情報をもとにさらに絞り込み、
「これは」という銘柄に投資する。
どんなに懸命に考え、
間違いないと思って買っても、
買ったとたんに下がり始める場合もある。
それはそれで仕方がない。
手じまいも大切だが、
選択に自信があるのなら買った瞬間から買ったこと自体を忘れてしまう手もある。

上がれば嬉しいし、
下がれば悔しいが、
選んでいるときが結構楽しかったりする。

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人材の確保が経営の最優先課題となる時代 [経済を眺める楽しみ]

かつて、日本企業は三つの過剰を抱えていると言われていた。
すなわち、
雇用の過剰、
設備の過剰、
負債の過剰、
である。

失われた10年、20年と言われていた頃の多くの日本企業は、
バブル期の大量採用により人材がダブつき、
需要の見誤りにより設備を持ち過ぎ、
収益に貢献しない投資により多額の借金を抱えていた。
この3つの過剰が解消されない限り、
前向きな投資につなげることはできないとされていた。

今や、こうした悩みを抱えている企業はほとんどないだろう。
雇用の過剰どころか人材不足に悩み、
設備の過剰どころか投資は縮小し、
負債の過剰どころか過去最大の内部留保を抱えている。

特に深刻なのは人手不足である。
共同通信社による主要企業114社に対するアンケートによれば、
「人手が不足」か「やや不足」と回答した企業が計49%に上り、
人手が「過剰」や「やや過剰」とした企業は計2%だけだったという。

この対策として企業が考えていることとしては、
「中途採用の拡大」が72%と最も多く、
「新卒採用の拡大」も47%だったそうだが、
それで人材が確保できるかどうかは疑問である。
どこの企業も同じことを考えているだろうから。

人手不足は、今だけの問題ではないだろう。
来年も再来年も、ずっと続くのではないだろうか。
機械化、IT化で乗り切るのか、
縮小均衡を図るのか。
人手を確保できるかどうかが企業の行く末を左右する時代の到来である。

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頑張れ公立校 ~ 甲子園で16強を私立が独占 ~ [ヨモヤ]

甲子園は2回戦までを終了。
ここまでで出場した公立9校は全て敗退、
16強を私立校が独占することになった。

私立が強いのは今に始まったことではないが、
公立校が16強に残らないのは春夏通じて初めてのことだという。

そりゃ、私立の方が強いに決まっている。
野球のうまい生徒を集め、
甲子園、いやもっと先を目指す生徒が集まり、
いいグランド、
いい設備、
いい指導者のもとで練習しているのだから。

かたや公立校は、
たまたまうまい奴が集まったときに勝ち進んでいくことができるという感じになる。
もちろん公立校でも強いチームは毎年のように強いが、
私立のような選手集めをできるわけではないから、
どうしても限界がある。

地区予選を見ていても、私立の強豪校と公立校の差は如実である。
そもそも体がまるで違うし、
技術もパワーも段違いである。

だから、総体として私立校が強いのは当然であると思うが、
そこにたまたま野球がうまい奴が集まった公立校が真っ向から立ち向かうところに、
高校野球の醍醐味の一つがある。
さして注目もされていなかったチームが試合を重ねるごとにどんどん強くなり、
高校生の秘めていた力が爆発する。
それは奇跡のようであり、目を見張らされる。
夏の大会での最後の公立校優勝となっている2007年の佐賀北がそうだったし、
2018年に準優勝した金足農業もそうだった。

来年も、再来年も、私立校が強いだろう。
それは悪いことでもなんでもない。
ただ、公立校の頑張りが見たいのも本音である。
奇跡の瞬間まで、
公立校ができることは「諦めない」ということだと思う。

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高校四天王の3年間 [ヨモヤ]

2021年秋の明治神宮野球大会・高校の部。
ここで大きな話題をさらったのが1年生の活躍である。
花巻東の佐々木麟太郎選手
広陵の真鍋慧選手
九州国際大付の佐倉侠史朗選手
大阪桐蔭の前田悠伍選手
の活躍は目覚ましく、
「高校1年生四天王」
と呼ばれた。
気の早い話だが、
2023年のドラフトは大豊作になるのではないかと言われた。

あれから2年経ち、「高校1年生四天王」は「高校四天王」と呼ばれるようになったが、
彼らの成長はどうだっただろう。

最後の夏の甲子園には、
大阪桐蔭の前田くん以外、全員駒を進めてきた。
その前田くんは、去年の春・夏、今年の春と甲子園の土を踏んでいる。
ほとんどの高校球児が一度も甲子園に出られないことを考えると、
甲子園に来ただけでもすごいと言える。

しかし、2年前のワクワク感と比べるとどうだろう。
3年生になったら、4人ともとんでもない選手になるかもと思えたのだが、
抜きんでた存在にはならなかった。

注目され続けているなかでプレーするのが重荷だったのだろうか。
伸び伸び成長することができなかったのだろうか。
体の成長に技術がついていかなかったのだろうか。
体調が十分に整っていないのだろうか。

甲子園の楽しみの一つは、とんでもない怪物に会うことである。
星稜の松井のような、
PLの清原のような。

四天王は、そこまでには至れなかったように見える。
高校の3年間をどう過ごすか、ポテンションが高ければ高いほど難しい。

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映画評 「17歳は止まらない」 [映画評]

本作は、東映ビデオが2021年に立ちあげた才能発掘プロジェクト
「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」の第1回作品とのことである。
オフィシャルサイトには、監督・脚本の北村美幸さん(男性のようだ)の以下のコメントが掲載されている。

「つ、ついにやったぞ…。
誰もが憧れる、メジャーの映画監督。しかもそれをオリジナルシナリオで実現できるという幸せ。「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」製作決定からおおよそ一年、東映ビデオが『出てこい、才能』と垂らした釣り糸に引っ掛かった深海魚が遂に撮影を完了しましたよ!」

監督がこんな青臭いことを書き、
登場人物も若手女優がてんこ盛り。
初期衝動が炸裂した映画になっているのではないかと、
楽しみにして観に行った。

確かに溌溂とした作品なのだが、
楽しめたかというとそうは言えない。
それどころか、
はてさて、映画にするような内容なのか、
劇場公開できるような作品なのか、
と首を傾げてしまった。
厳しいようだが、お金を取れる作品かどうか、ボーダーライン上という感じである。
他の作品と同じ1,900円は、さすがにちょっとどうだろう。

特に困りものだったのが音楽。
主人公がショックを受けるシーンでは、「ジャジャーン」というBGMが入ったりして、
中学生の初監督作品的な、純粋に悪い意味でのこなれなさにあふれていた。

農業高校が舞台なのだが、
それが十分に活かされていたようにも思えない。
農業高校の様子として、屠殺シーンや牛の出産シーンなど印象的な場面が映されているが、
それと本筋が絡み合っている感じはない。
単に視点が分散されてしまった感がある。

池田朱那さん演じる主人公が、
暴走気味に周りを振り回す。
まさに「17歳は止まらない」状態。
しかし、単に自分勝手が過ぎる感じにしか見えず、爽快感は伝わらない。
こんな娘が近くにいたら嫌だなあ、とは思うけれど。

この映画の最大の見せ場は、中島歩さん演じる先生のダメダメなところ。
生徒に振り回される中島さんの姿は、いつものように可笑しかった。
このパートがあったのがこの映画の救い。

「17歳は止まらない」は、迷宮に入り込んだような作品。
残念。

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沖縄の中小企業診断士試験 救済措置がありそうでよかった [お役所内診断士]

8月の5日、6日に実施予定だった中小企業診断士試験の那覇会場での開催が、台風の影響で中止となった。
この件については、当初再試験などの救済措置が取られないことが発表され、
受験生から悲痛な声が上がった。

中小企業診断士の試験は、年に1回だけ。
つまり、ここを逃すと、また1年先の機会を待たなければならないことになる。

中小企業診断士の1次試験の範囲はやたらと広い。
具体的には、以下のとおりとなる。

経済学・経済政策
財務・会計
企業経営理論
運営管理(オペレーション・マネジメント)
経営法務
経営情報システム
中小企業経営・中小企業政策

この膨大な試験範囲にひるむことなくコツコツ積み上げてきたのに、
その成果を発揮することなく1年待たなければならないのはさすがにしんどい。
ネットに、
「家族のサポートも受けながら数百時間勉強してきた。なんとか救済してほしい」
との声が上がっていたが、気持ちはよくわかる。

なんとかならないか、との声が高まり、
西村康稔経済産業相が、自身のXで
「再試験が実施できるよう、試験を運営する中小企業診断協会に検討を指示しました」
と投稿された。
特例措置が認められるようである。

診断士試験の合格率は低い。
一般に、
1次試験の合格率は約2割、2次試験も約2割とされ、
最終合格率は4%ほどの狭き門となる。
そのため、数年かけることを前提に試験に挑まれる方も少なくない。

仕事をしながら受験されている方が多いと思うが、
犠牲にせざるを得ないことも少なくない。
家族との時間も削らざるを得ないだろうし、
睡眠時間を減らしている人もいるだろう。
そこまでされている方がおられるなか、
力を試す機会自体が奪われなくてよかった。

特例措置を実施するのは大変だと思う。
診断協会の皆さん、お疲れ様でございます。
受験生の皆さん、この機会、しっかり活かしてくださいね。

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できればもう1勝したかった なでしこジャパン [ヨモヤ]

オーストラリアとニュージーランドで開かれている女子サッカーのワールドカップ。
日本代表「なでしこジャパン」はスウェーデンに1対2で敗れ、準決勝進出はならなかった。

予選リーグを

日本5―0ザンビア
日本2―0コスタリカ
日本4―0スペイン

と3戦全勝で突破し、
決勝トーナメントも、

日本3―1ノルウェー

と鮮やかに勝ち切り期待が高まっていたが、ここで力尽きた。

世界的には女子サッカーの人気が高まっているというが、
日本ではそこまでではない。
ワールドカップを迎えての盛り上がりも、男子の何分の一かという感じである。
男子に比べて女子の実力が劣っているというのならやむを得ない面もあるが、
実際はワールドカップ制覇の経験を有する女子の方が実績ははるかに上。
それだけに、
選手たちには忸怩たる思いがあるだろうし、
女子サッカーの未来を懸けて戦う、
という意気込みもあっただろう。

試合内容も合わせ、
ベスト8という結果は胸を張っていいものだと思うが、
正直なところもう1つ勝ちたかった。
もう1つ勝てば、もっと大きな騒ぎになっていた。

なでしこのサッカーは面白い。
スウェーデンでも多くの歓声を集めていたが、
それは戦いぶりを評価されてのものだと思う。

それだけに、
となおさら思うが、
負けるときもある。

お疲れ様でした。
来年のオリンピックでやり返してください。

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