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否定的な意見に納得も パの3位争いが熱い [ヨモヤ]

2023年シーズンのプロ野球は、パ・セ両リーグとも優勝チームが独走した。
10月1日の試合終了時点で、
パではオリックスが2位に15.5ゲーム差、
セでは阪神が2位に12ゲーム差を付けている。
5ゲーム差以上開けばある程度のセーフティリードと言えるだろうが、
これが10ゲームを超えるとなると、
優勝争いという点では興醒めである。

これだけぶっちぎりのシーズンになると、またぞろ出てくるのが、
クライマックスシリーズ不要論。
シーズンを圧倒的な強さで優勝したチームが、
はるか後方にいたチームに短期戦で破れて日本シリーズに進出できないとなると、
理不尽感を覚えるのは理解できる。
しかし、もうすっかり定着した仕組みであり、
このおかげで消化試合が激減していることも事実である。
エンタメであり、興行であるプロ野球において、
最後までファンを楽しませる仕組みとして、
クライマックスはしっかり機能している。
また、そこで負けたとしても、
シーズン優勝はシーズン優勝である。

優勝できなかったチームの次のターゲットはクライマックスシリーズ進出ということになるが、
これが熱い。
セは広島とDeNAの進出が決まったが、まだ2位がどちらになるかわからない。

そしてより熱いのがパ・リーグである。
10月1日の試合終了時点で、
2位のソフトバンクから3位楽天、4位ロッテまでが、0.5ゲーム差内にひしめき合っている。
どのチームにも2位に入って本拠地でクライマックスを戦える可能性があり、
どのチームにも4位になってBクラスとしてシーズンを終える可能性がある。
2位と3位では大違いだし、
3位と4位ではさらに大違いである。
選手、ファンはもちろん、球団経営の面からも大切な試合が続く。

パ・リーグは、場合によっては勝率が5割に達しないチームが3位になる可能性がある。
そのチームがクライマックスシリーズを勝ち抜いて、日本シリーズも勝ってしまえば、
ペナントレースで負け越したチームが日本一になってしまう。
なんだかヘンテコな話だが、
それは急に決まった話ではない。

ぶっちぎりで優勝したチームとしては、クライマックスで負けては洒落にならないから、
しゃかりきに勝ちに来るだろう。
だからこそ、熱く面白い試合が生まれる。
そして、真に強いチームなら、短期戦もきっちり勝ち抜くはずである。
プロ野球のお楽しみはこれからが佳境。
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