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映画評 「PIGGY ピギー」 ~客を驚かすことへのどん欲さ~ [映画評]

スペイン映画。
原題は「Cerdita」で、子豚という意味。

主人公の女子高生は、
同級生からその太った容姿(役作りもあるのだろう、ちょっとした太り方ではない)を散々にいじられ、
プールでは暴力的ないじめを受けたり、着替えを持って行かれたりする。
そのため主人公は半裸かつ裸足で帰らなければならなくなる。
そのいじめっ子たちが誘拐され、
主人公はどう振る舞うべきか迷う。

スペインの映画に馴染みがないだけに、
どこへ連れていかれるか、
どこまで見せられるのか、
途中から不安になる。
一体どうなってしまうのか。

とにかくグロイ。
しかし不快ではない。
客を喜ばせるために、
客を驚かすためにとことんやってやるという姿勢が気持ちいい。
ただ、最後はちょっと日和ったか。

観終わっても爽快な気分になれる作品ではないし、
何らかのメッセージが伝わってくる作品でもない。
残るものがあるかといえば、ない。
ないが、作り手の心意気に感じるものがある。
これでいい。

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