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映画評 「アナログ」 ~ 俳優さんの無駄遣いが過ぎる ~ [映画評]

本作は、ビートたけしさんの恋愛小説「アナログ」を映画化したもの。
タイトルが示すとおり、携帯を持たない女性とのアナログな恋物語。
主演は二宮和也さん、ヒロインに波瑠さん。

話は、凡庸というか、平板というか。
陳腐というか、無理筋というか。
ストーリーにも、登場人物にも、惹かれるものがない。

俳優陣は豪華。
なのに持ち腐れ。
二宮さんの幼なじみ役に桐谷健太さんと浜野謙太さん。
この二人の役にも深みはないが、登場回数が多いから、まだまし。
坂井真紀さん、筒井真理子さんという演技派のお二人は、
「え、どうしてこの役」
というもったいなさ。
このお二人にあの役を、ねえ。
強烈な存在感のあるリリー・フランキーさんも、
どうしてそんな使い方になっちゃうのかしら。

とろとろと話は進み、
オチもゆるいゆるい。
脚本の港岳彦さんは、
「宮本から君へ」「MOTHER マザー」という強烈な作品もものにされている方。
本作はどうされたのだろう。
演出の問題であるにしても。

「アナログ」は、なんだか力が抜ける作品。
ゆるい。

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