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映画評 「劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」 [映画評]

「コード・ブルー」が大ヒット発進を決めたらしい。
最初の週末だけで15億円を稼ぎ出し、今年の実写映画ナンバーワンの動員となりそうだ。

この映画については、ずいぶん前から散々予告編が流れていた。
正直なところ、ドラマ版を観ていなかった私にはあまりピンと来るところがなく、観るつもりはあまりなかったのだが、そんなにお客さんが来ているのならしっかり観ておこう。

こういう映画は、映画評もリラックスして書ける。
どうせ観に行く人は観に行くだろうからだ。
そして、幸いにも本作は、観に行く人の期待に応える内容になっていた。

予告編以外、なんの予備知識も持たずに行ったが、映画の冒頭でざっと振り返りがあるので、設定などはざっくりわかった。
ちょっと雑な紹介であり、映画としての完成度を考えるとどうかとは思うものの。
しかし、そういう七面倒なことを考える人は、この映画には入れない。

本編は、エピソードてんこ盛り。
ややこしさのまったくない、ベタベタにわかりやすい展開の連続であり、ドラマの総集編を観ているかのような感じ。
セリフもくさい。
登場人物も多いため、あっちゃこっちゃに話が拡散し、クライマックスに向かってだんだん高まっていくという感じはない。
しかし、つまらなくはなかった。
泣かせどころも満載で、ずっと飽きずに観られた。
「いい映画を観た~」という感慨はないが、楽しく時間を過ごせた。
この映画は、それで十分だと思う。

出演は、山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さんら。
主要登場人物に、特別印象に残る俳優さんはおられなかった。
かたせ梨乃さんの怪演には参ったが。

「劇場版コード・ブルー」は、ドラマ版からのファンの期待に応える内容。
安心して楽しむことができるだろう。
わかりやすいので、親子連れでも可だし、すっと観れるので、デートムービーとしてもよさそう。
いい映画をじっくり観たい、という人は、最初からこの映画を視野に入れないだろうが、その判断で差しさわりはないように思う。

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