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事前キャンプに来られる選手たちをあたたかく迎えたい [ヨモヤ]

増加しているときと比べるとあまり報じられない気がするが、
新型コロナウイルス感染者数は確実に減少傾向にある。
5月31日に全国で確認された感染者数は1,793人で、2,000人を下回るのは4月5日以来のこと。
もちろん、月曜日は感染者数が少なめに出る傾向があるし、
重症者数が高止まりするなど、油断できる状況ではなく、リバウンドへの警戒は怠れない。
それでも、コツコツと続けられているワクチン接種と併せ、明るい兆しが見え始めているのも事実だろう。

開幕予定日まで2月を切った段階になっても、
東京オリンピックが開催されるかどうか、
いまだに不透明な状況にある。
国内国外ともに懐疑的な意見も多い。
とはいいながら、選手たちは開催される前提で準備をするしかない。
大会に関わっているスタッフの皆さんも同様であろう。

大きな国際大会となると、現地に先に乗り込んで事前キャンプを張るチームが増える。
環境に身体をならすとともに、
チームとしての一体感の醸成、戦術の最終確認といったことを行うのだろう。
東京オリンピックに向けた事前キャンプ第一段として、
オーストラリアの女子ソフトボールチームが来日された。
開幕まで1月半も前に乗り込んでくることに、強い意気込みを感じる。

予定では、
群馬県太田市で7月半ばまで事前キャンプを行った後、選手村に移動し、
開会式2日前に、全競技最初の試合として日本と対戦することになっている。
日本チームにとっても手ごわいライバルである。

現在の状況にあって、
選手たちと地域住民の交流は行えそうもない。
オンラインでの実施が精いっぱいだろう。
太田市の清水市長も交流の機会がかなり失われてしまったことについて、
「意義は半分以上なくなってしまったが、今後のつながりを続けるためにも最大限努力していきたい」
とおっしゃった。
選手たちとしても、宿舎とグランドの往復に明け暮れる毎日となり、ストレスもたまるだろう。

しかし、だからこそ、あたたかく迎えたい。
ひょっとしたら、来てもらったはいいが、オリンピックは開催されないかもしれない。
だからこそ、あたたかく迎えたい。
直接触れ合うことはできなくても、心は通わせ合いたい。

オリンピックに関することとなると、妙に感情的になられる方がおられる。
利権に絡めて語られる方も少なくない。
しかし、選手たちを迎えることには、利権もなにもない。
敬意を持って、親しみを持って、
心を込めてお迎えしたい。
厳しい状況下だけれど、できる限りのことをしたい。
気持ちはきっと伝わるから。
オリンピックがあってもなくても、
お迎えした時間は、互いにとってのかけがえのない財産になる。

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