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日経平均3万円回復は早いか遅いか [経済を眺める楽しみ]

2021年に入ってからの株式相場は、狭い範囲での膠着状態が続いている。
この2日ほどは上げ基調だが、半年ほどのスパンで見ると、
日経平均で言うと、28,000円から30,000円の間で推移している。
2020年が、
25,000円近辺から始まり、
15,000円近辺まで急落し、
28,000円あたりまで急激に戻した、
という大波だったのと対照的である。

海外を見ると、
アメリカダウは、ほぼ一本調子の上げ相場、
ドイツDAXも、同様の上げ相場、
イギリスFTSEは、それなりに上げ下げありつつ基調は上げ、
中国上海総合は、日本に近いレンジ相場、
韓国総合も、日本と同様のレンジ相場、
といった感じである。
総じてみると、
欧米は順調、
東アジアはやや足踏み状態、
とまとめられそうだ。

このブログのタイトルを、
「日経平均3万円回復は早いか遅いか」
とした。
「3万円を回復するかどうか」とはしなかった。
遅かれ早かれ回復はすると思うからである。

先日、日本経済研究センターが株価座談会を開催し、
「日経平均株価は年末に3万2000円」
との声があったと日本経済新聞で報じられていた。
32,000円というとそれなりの数字のようだが、
現在の29,400円からすると、率にして10%足らずの上昇ということになる。
そう考えると、それほどの難しいことでもなさそうだ。

今や、
東京オリンピック・パラリンピックが景気回復の起爆剤になる、
とは、誰も思っていないだろう。
無事に開催され、盛り上がって終了すれば、それは素晴らしいことだが、
外国のお客様が来られず、
街中での大騒ぎも禁じられているという状況では、
経済への刺激という点ではかなり限定的であろう。
それを織り込んだうえで、
今年度の後半以降は、
世界経済の拡大に引っ張られて、日本経済も成長するだろうと考える。
そうなれば、欧米株と比べて出遅れている日本株に見直しが入るのではないかと思う。

30,000円を突破し、さらに順調に伸びていくようなら、
いよいよ史上最高値が視野に入る。
二度とありえないとも思えた39,000円、
そしてその先の40,000円。
そうした数字がほのかに見えてきた。

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