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オリパラボランティア 縁の下のヒーロー [ヨモヤ]

東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤事務総長が、
両大会を合わせたボランティアに、8万人中約1万人の辞退者が出ていると公表された。
辞退された理由については、
「新型コロナウイルス感染への不安に加え、大会延期に伴って異動など環境の変化もあったのではないか」
と推察されている。

この件に関しての報道は、概ねどのメディアも
「ボランティア1万人辞退」
というものであり、残られている7万人にふれたものは見当たらない。
毎日新聞は、
「『大会の顔』とされるボランティアの1割超が感染の不安などから離反する事態となっている」
と報じている。
離反、が正しい表現なのだろうか?

確かに、一度はボランティアで手を挙げられていた方が不参加となるのは残念だが、
辞退されたのは8万人中1万人。
大多数の方は、このような状況にあっても、残られているということになる。
このコロナ禍の真夏の大会。
本当に頭が下がる。

こうしたニュースを報じる際、
辞退された数だけに焦点を当てて、
センセーショナルにしか報じないのはどうなのだろう。
その発想を寂しく感じてしまう。

例えば、
『意欲を持ってボランティアに手を挙げられた皆さんのうち、約1万人の方が辞退されたという。
 お一人お一人、それぞれの事情を抱えながらの苦渋の決断だろう。
 心中をお察しする。
 そして、不安な気持ちはきっとお持ちになりながら、多数の方は残られている。
 オリパラボランティア。
 選手に勝るとも劣らないヒーローである。
 縁の下の力持ちの皆さんによって大会は支えられている。
 こうした名もなき方々の汗にも、しっかり思いをはせたい』

などという報道はどうだろう。
情緒的過ぎるだろうか。
煽情的過ぎるよりはいいようにも思うのだが。

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