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新聞は高過ぎることはないと思う ~ ただし、見極めは必要 ~ [ヨモヤ]

朝日新聞社が、朝夕刊セット版の月ぎめ購読料を7月1日から363円値上げして、
税込みで4400円にすると発表した。
消費税増税時を除き、値上げは1993年12月以来、27年7カ月ぶりなのだという。

主要紙の超夕刊セットの購読料を比較すると以下のようになる。

読売新聞 4,400円
朝日新聞 4,037円
毎日新聞 4,037円
産経新聞 4,037円
日本経済新聞 4,900円

朝日新聞は4,400円にすることで読売新聞と同じ値段となる。
日本経済新聞は他紙よりかなり高めである。

朝日新聞社の発行部数は、
1993年12月時点で約820万部だったものが、2020年8月には500万部を割ったという。
部数の減少は朝日新聞に限ったものではなく、
新聞の発行部数自体が長期的な減少傾向にある。

新聞の長期低落にはいろいろな要因があるだろうが、
やはり最も大きいのはネットとの競合だろう。
ネットの方が早く、多様なニュースを得られるのだから、
新聞は取らなくてもいいや、という人が増えるのもわかる。

ネットからの情報はただであるのに対し、新聞は月4,000円超。
購読していない人は、新聞代は高いと考えているのだろう。
それもわかる。

しかし、毎日あれだけの情報を家まで届けてもらって、
4,000円が高いかどうかというとどうだろう。
私は決して高過ぎるということはないと思う。

4,000円というと、単行本3冊分くらいの値段になる。
比較してどうだろう。
もちろん、歴史に残るような名著もあるが、一般論として、
情報の質、量、バラエティなど、様々な面において、新聞のお得さがわかると思う。

もちろん、新聞には偏った内容が掲載されている恐れが多分にある。
だから、一紙の論調だけに頼るのは危険である。
かといって、複数紙を取るのも大変だろう。
そこをフォローできるのが、ネットの情報であり、テレビの解説番組である。
鵜呑みにしないことを前提に、
知識のベースとしての新聞の価値はまだまだ保たれていると思う。

ネットには、ネットにいる人の意見が書かれているから、
新聞なんか読んでも仕方がない、という声が多く見られる。
そう言いたくなる気持ちはとてもよくわかるし、
そう言わざるを得ないような報道も少なからずある。
それでも、新聞には価値があると思うのである。

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