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井上の試合を目に焼き付ける [ヨモヤ]

ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者・井上尚弥が、
ボクシングの聖地と言われるラスベガスで戦い、3ラウンドKO勝ち。
WBA王座5度目、IBF王座3度目の防衛に成功した。

この試合、戦前から井上の圧倒的有利が伝えられており、
実際の試合でも相手に何もさせない完勝だった。
相手のダスマリナスが弱かったのだろうか。
もちろん、井上と比較すると格段に弱かったのだが、
ランキングはIBF1位。
この試合は、IBFの指名試合として行われたのである。
普通のチャンピオンなら、
「井上に最強の挑戦者が立ちふさがる」
みたいな煽り方をされるところだろう。
ランク1位の選手との指名試合が、まるで消化試合。
井上の強さ、恐るべしである。

この二十年ほど、世界に通用する数々の名チャンピオンが生まれた。
長谷川穂積
西岡利晃
井岡一翔
山中慎介
といった面々であり、心に残る試合がいくつもある。
しかし、これら名チャンピオンと比較しても、
井上の強さや築き上げた地位は一段上のところにあるように見える。

この先、井上はバンタム級統一を目指すようだ。
相手は、井上に対して挑発を続けるカシメロか、
名勝負を繰り広げたドネアとの再戦か。
もう一人のチャンピオンであるリゴンドウ戦を期待する声はあまり聞かれない。

バンタム統一後は、さらに階級を上げるのだろうか。
それとも、そうはせず、バンタムで時代を作るのだろうか。

これからも日本人世界王者は何人も生まれるだろう。
しかし、井上クラスの選手が出現する可能性は、決して高くない。
井上を生で見られている私たちは、実に幸せである。
ファイティング原田さんや
大場政夫さんを生で見ていた人たちをうらやましく思うことがあるが、
未来のボクシングファンたちは、私たちのことをうらやましく思うことだろう。

ボクサーの試合は、それほど多くない。
井上の試合は、すべて目に焼き付けたい。

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