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どう割り引いてもとてつもない記録 “2ケタ勝利&2ケタ本塁打” [ヨモヤ]

エンゼルス・大谷が、メジャー5年目で初の10勝をマーク。
これで「10勝&25本塁打」となり、
1918年に“野球の神様”ベーブ・ルースが成し遂げて以来、
104年ぶりとなる“2ケタ勝利&2ケタ本塁打”を達成した。

偉業と騒ぐまわりの声に対し大谷は、
「単純に2つやっている人がいなかっただけかなと思うので。
もしかしたら普通の数字かもしれないですし」
と、クールにコメントしている。

いやいやいやいやいや。
2つやっている人がいなかったのではなく、
2つはできないのである。
投手と打者では求められるものが違うし、
必要とされる能力も違う。
それに、連戦が続くメジャーでは打者専門の選手でも定期的に休みを取る。
両方やるなんて、できっこない。

10勝、10本塁打というのも、決してそれぞれが低いハードルではない。

2ケタ勝とうと思うとほぼほぼ一年間ローテーションを守る必要があるが、
その段階で容易くない。
そのうえで10勝するのは大変である。
高校の先輩の菊池雄星はもちろん投手専業だが、まだ一度も2ケタ勝ったことがない。
ダルビッシュでさえ、去年までのメジャー9年で79勝しか上げていない。

本塁打の10本も簡単ではない。
日本でホームラン王を獲得した筒香でさえ過去3年間で最高でも8本である。
西武時代コンスタントに20本以上打っていた秋山に至っては結局1本も打てなかった。

大谷と同時代にいることに感謝しよう。
大谷が日本人であることに興奮しよう。
いやはや、とてつもないことを毎日やっている。

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原油が下がったこともしっかり伝えてください [ヨモヤ]

日本人のうち大半の方は、
ロシアのウクライナ侵攻によって原油価格が上がり続けている、
過去最高水準に達している、
と思っておられるのではないだろうか。
それはそうだろう。
上がったときばかりニュースに取り上げるのだから。

ロシアがウクライナに侵攻したのが今年の2月24日。
その前日23日の原油先物価格が1バレル=92ドルくらい。
それが直近では90ドルくらいになっている。
つまり、実際にはむしろウクライナ侵攻前より下がっているのである。

3月初旬に1バレル=130ドルを超えるような時期があったが、
そのときは連日報道していた。
しかし下がり出すとさっぱり報じられなくなる。
下がることにはニュース性がないということなのだろうか。

このことに限らず、ひとつの方向に集中的に報道がなされることが多い。
マスコミも商売だからそうなるのも仕方がないのだろうか。
受け手がしっかり判断するしかないのだろうか。
まあそうなのだろうけれど、
それでいいとも思えない。

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映画評 「長崎の郵便配達」 [映画評]

今日は、長崎にとって77回目の原爆の日である。
世界中の誰もが平和を望んでいるのだと信じたいが、核兵器廃絶への道のりはあまりにも遠い。

夏には、戦争や原爆に関する映画が多く公開される。
本作もそのなかの一つであり、「ナガサキの郵便配達」というノンフィクションをもとにしたドキュメンタリー映画。
もととなったノンフィクションは、元イギリス空軍所属のピーター・タウンゼントさんが書いたもの。
彼は軍隊をやめた後、ジャーナリストとなって長崎を訪れ、
16歳のときに郵便配達中に被爆し、核廃絶運動を続けている谷口稜曄さんと出会う。
この映画は、彼の娘である女優のイザベル・タウンゼントさんが長崎を訪問したときの様子を中心にとらえている。

イザベルさんは、父親のボイスメモに耳を傾けながら長崎を歩く。
父の足跡をたどり、父と触れ合った人たちから父の話を聞く。
そして、谷口さんが負った原爆の傷跡に思いを馳せ、
長崎の人たちの気持ちに寄り添う。

無理な脚色はなく、淡々と映画は進む。
イザベルさんのフランスでの活動も紹介され、
長崎でも思い出が活かされていることを知る。

劇場に足を運んでいたのは、ご高齢の方ばかりであった。
こうしたテーマの作品では大抵そうなる。
できれば、若い人にこそ観てもらい、何かを感じてもらいたい映画である。
世界がつながれると信じられる瞬間がある。

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大手企業のボーナス増を素直に喜びたい [経済を眺める楽しみ]

経団連の調査によれば、
大手企業のことし夏のボーナスは、従業員1人当たりの平均で89万9163円となるらしい。
この金額は、前の年より率にして8%余り、金額にして72,500円ほど増えたことになる。

業種別にみると、18業種のうち15の業種でプラスとなったというから、
ほとんどの業種でボーナスが増えたことになる。
ボーナス増加の理由は、もちろん業績の回復によるもの。
2022年3月期の大手企業の決算は軒並み好調で、
それがボーナスにも反映されている。
伸び率は1981年以降で最大となるそうだ。
ただ、伸び率はコロナで抑えられた反動なので、あまり意味はないだろう。

こうしたニュースが出ると、それを報じているウェブサイトには、
「ボーナスが増えるところなどごく一部」
「大手企業の数字を出しても意味がない」
「どこの世界の話かと思う」
「うちの会社はそれどころではない」
といったコメントがあふれる。

業種や規模、地域性などにより、企業業績はまちまちで、
給与はそれ以上にまちまちだろうから、いろいろ書きたくなるお気持ちはわかる。
しかし、それが大手企業の話であったとしても、
働いている人の給与が上がるのは目出たいことだ。
そこからトリクルダウンよろしく再配分が進むかどうかはわからない。
だとしても、素直に喜ぶべきニュースだろう。

いいニュースに接しても喜べないのは、
もはや日本人に共通の症候群のようになってしまっている気さえする。
誰かがよくなる知らせに喜べないのは残念なことである。

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甲子園の土 [ヨモヤ]

夏の甲子園が始まった。
コロナ禍で3年目の夏である。

今年も、
甲子園練習が無かったり、
入場行進がキャプテンのみになったり、
大声の応援が禁止だったりと、
なにかと制約が多い。
開催されるだけ、中止になった年よりましと言えなくもないけれど。

なんでも、甲子園の土の持ち帰りも禁止なのだそうだ。
土から感染すると思っているのかといぶかしんだが、理由は別。
時間の制約とのことである。
感染対策のため、
前の試合の選手がすべて退場した後に次の試合の選手を入場させる措置を取る、
ベンチの消毒作業を行う、
といったことのため、
時間がないのだそうだ。
最近の甲子園は毎回そういう対応にしている。

ふむ。

こんな状況で開催してくれているのだから主催者には感謝しなければならない、
とも思うのだが、ちょっとこれはどうだろう。

選手たちが土を集める時間は、せいぜい1分くらいだろう。
もっとかかっているというのなら、1分以内などと決めればいい。
その1分も待てないのだろうか。

土は別途送られるようだが、そういうことではない。
悔しい思いを噛み殺しながら、
若しくはヒーヒー泣きながら、
土を詰めるのがいいのであって、物質としての土を送ってもらってもどうだろう。

大会運営でいろいろご苦労があるのはよくわかるのだが、
本件はちょっと残念である。

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映画評 「今夜、世界からこの恋が消えても」 [映画評]

ヒロインは、
一日ごとに記憶を失ってしまう難病
を持つ。
世界中で何度も使い回されているこんな風な設定で映画を撮ろうという勇気に感心する。
ストーリーに多少工夫はあるが、驚きも失笑さえもない。
これでいこう、と考える度胸に感心する。

主演の道枝駿佑くんは、なにわ男子のメンバーでジャニーズ事務所所属。
このところ人気急上昇中で、
ViViが選ぶ「国宝級イケメンランキング 2022年 上半期」におけるNOW部門で1位を獲得したとのこと。
共演の福本莉子さんは、「東宝シンデレラ」オーディショングランプリ受賞者。
若手清純派女優としてメキメキ知名度を上げている。
という二人が共演すれば、冒険することもないのだろう。
よくある設定、よくある展開、別にそれでいいのだろう。

どんな映画も観てみないとわからないが、いやこの映画は大体わかっていたが、
思っていたとおりの映画だった。
この映画の主人公のように、きっと寝たらこの映画のことを忘れる。

監督は、数々の青春映画を撮られている三木孝浩さん。
この夏は、7月29日公開の本作に加え、
8月11日に「TANG タング」
8月26日には「アキラとあきら」
が公開される。
コロナで予定がずれたりいろいろあったのだとは思うが、
同じ監督の作品が1月の間に3本公開されるって、どういうことだろう。
いいこととは思えない。

「今夜、世界からこの恋が消えても」は、今の日本映画を象徴するような作品。
悪い意味で漫画チックな設定、
浴衣、花火をバックのキス、
涙。
一定のニーズがあるのは認めるが、こういう映画はできればもういい加減にしていただきたい。
などと私が願ってもかなうはずもないが。

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80年代の洋楽で気持ちがあがった [ヨモヤ]

80年代、やたらと洋楽を聴いていた。
テレビ朝日の「ベストヒットUSA」はもちろん、
感度のあまりよくないラジオで、
ラジオ日本の「全米トップ40」「全英TOP20」にも耳をすました。

当時は、レンタルレコード全盛で、
最新アルバムも300円くらいで借りられたから、
ちょっといいなと思えば残らず借りた。
そしてテープにダビングして、
アイワの「カセットボーイ」で聴いた。
(ソニーのウォークマンは高根の花だった)

先日、ちょっと大きめのお役目があった。
目的地に早目に到着し、心を落ち着かせようと地元の喫茶店を探したが、
朝早いこともあってチェーン店しか開いていない。
そこで、チェーン店の中で落ち着けそうに見えたミスタードーナツに飛び込んだ。

席に着いたら、なんだか懐かしいしわがれ声が聞こえてきた。
ジョン・クーガーの「Hurts So Good」であった。
ミスドの中で流れる音楽プログラム
MISDO CLUB MUSIC STATION
において、80年代特集をやっているのだった。

続いて聞こえてきたのは、
デュラン・デュランの「Rio」。
女の子にキャーキャー言われていたバンドだが、私も好きだった。

続く、ダイア・ストレイツの「Walk of Life」で私のテンションはさらに上がった。
お役目を前にした緊張感がほどよくほころび、ちょっとハイな気持ちに。
続いては、ワム!の「Club Tropicana」。
さらにトム・ペティの「Free Fallin‘」
ときて、最高潮に達したのは、シンプル・マインズの
「Don‘t You (Forget About Me) )。
久し振りに聴いて、
あれ、この曲好きだわ
と思った、

80年代の音楽に、なんだか元気をもらった。
ひたすら洋楽を聴いていた頃の自分からエールを送られた気になった。

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映画評 「TELL ME ~hideと見た景色~」 [映画評]

本作は、1998年に亡くなった元X・JAPANのhideさんの実弟・松本裕士さんによる著書を映画化したもの。
4年ほど前、「HURRY GO ROUND」というhideさんに関するドキュメンタリー映画を観た記憶がある。
hideさんがお亡くなりになってから20年以上経つが、熱心なファンが大勢おられるということだろう。

弟さんの本が原作ということで、弟さんが主役。
こちらを今井翼さんが演じる。
演技は、ふうむ。
もし今井さん以外の俳優さんが演じられていたら、別の味わいがある作品になっていただろうと感じた。

ストーリーも微妙な感じなのだが、圧巻は最後のライブシーン。
私はhideさんのファンというわけでもないのだが、
ここには心を揺さぶられた。
「ROCKET DIVE」
「ピンク スパイダー」
「ever free」
「TELL ME」
と畳みかけてくるところで、なぜかジーンとした。
ほかの箇所は正直なところ、「はれ?」という感じもあるのだが、
ライブシーンで一気に取り返した感じである。
hideさんが生きておられたら、あのあとどんな活躍をされただろう。

「TELL ME ~hideと見た景色~」は、基本的にhideさんのファン向けの映画。
私のような門外漢がどう思うかより、ファンの皆さんがどう感じるかの方がずっと大切。
ファンの皆さんが満足されるのであれば、それで成功と言えるだろう。
門外漢の私も、ライブシーンには持って行かれた。

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夏も制覇すれば史上最強との声が高まる今年の大阪桐蔭 [ヨモヤ]

大阪桐蔭のセンバツでの戦いは圧巻だった。
初戦は3-1と静かに勝ち上がったが、次戦が不戦勝となると、
準々決勝は17-0、
準決勝は13-4、
決勝は18-1。
全国大会の準々決勝以降でこんな勝ち方を続けるチームがあっていいのだろうか。

ただし、センバツでの大阪桐蔭は日程に恵まれた面もなくはなかった。
強いのは誰もが認めるが、どこまで強いのか、測りかねるところもあった。

迎えた夏の予選。
大阪桐蔭はもちろん断然の優勝候補だったが、
夏の大阪を勝ち抜くのはたやすいことではない。
苦しい試合もあるだろうと予想した。
しかし、終わってみれば、圧勝また圧勝。

大阪大会7試合で計54得点。
失点はわずかに1。
盤石というレベルを通り越している。

スーパーエースがいて点を与えない、
という感じではなく、
5人の投手で勝ち上がっている。
そして誰もがレベルが高い。
継投が鍵を握る今の高校野球のトレンドの先頭を走っている。

となると、もし桐蔭が負けるとすると1回戦、2回戦だろうか。
その先に行くと相手投手が疲れてくる。
退会前半に好投手のいるチームと当たった場合、ひょっとしたらがあるかもしれない。

高校野球の歴代最強チームはどこか、
というのは野球好きが語りたいテーマの定番である。
やまびこ打線の池田高校か、
KKコンビのいたPLか、
松坂のいた横浜か、
春夏連覇したときの大阪桐蔭も強かった。
もし夏の甲子園も圧勝の連続で優勝するのなら、
今年の大阪桐蔭が史上最強チーム論争の上位に躍り出るかもしれない。
そうあってほしいような、他のチームにストップをかけてほしいような。

まぶしく熱い甲子園まであと少し。

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ここのところで読んだ30冊 [読書記録]

ここのところで読んだ本は以下のとおり。

「人間の尊厳と八00メートル」 深水 黎一郎
「磯野家の老後」
「仲人ビジネス」 中西 圭司
「黙約のメス」 本城 雅人
「公立病院の経営改革」 あずさ監査法人
「くじ引き民主主義」 吉田 徹
「フリーランスを代表して申告と納税について教わってきました」 きたみ りゅうじ
「立川談志 まくらコレクション」
「日経平均は4万円になる!」 武者 陵司
「ビジネスの未来」 山口 周
「タイニーストーリーズ」 山田 詠美
「こうしたら病院はよくなった」 武 弘道
「新1分間リーダーシップ」 ケン・ブランチャード
「教養として知っておきたい名画BEST100」
「人生を変えるプレゼン術」 井上 岳久
「ブライアン・トレーシーの話し方入門」
「犬がいたから」 石黒 謙吾
「逸脱する病院ビジネス」 NHK取材班
「赤字病院 V字回復の軌跡」 佐藤 篁之
「社長溝畑宏の天国と地獄」 木村 元彦
「世界一やさしい医療事務の超入門講座」 水口 錠二
「話し方伝え方ほど人人生を左右する武器はない」 櫻井 弘
「院内カフェ」 中島 たい子
「さよなら世界の終わり」 佐藤 徹夜
「病院のウラガワ」 佐藤 昭裕
「伝え方は順番がすべて」 小沼 竜太
「ベンチウォーマーズ」 成田 名璃子
「ビジネス現場のコーチング活用法」 桜井 一紀
「いま地域医療で何が起きているのか」
「限界病院」 久間 十義
「女性自衛官」 上野 友子、武石 恵美子

深水黎一郎さんの「人間の尊厳と八00メートル」は、ジャンル分けが難しい短編集。ミステリにくくられているが、謎解きというより読み物として楽しめる。

吉田徹さんの「くじ引き民主主義」は、民主主義には選挙よりくじ引きの方がいい、という内容だが、暴論として語られているわけではなく、しっかり筋道を立てて主張されている。選挙をなくすのは不可でも、補助的に使うのなら有効に感じられる。

成田名璃子さんの「ベンチウォーマーズ」は、わかりやすい青春小説。すらすれ読めて、夏休みにぴったり。

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