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映画評 「野球部に花束を」 [映画評]

本作は、「野球部あるある」の原作などで知られる(私は知らなかったが)クロマツテツロウさんの漫画を実写化したもの。
夏の甲子園たけなわの時期に公開。
確かにこの映画を観るなら夏だなという感じ。

最初から最後まで野球部あるあるで固められている。
仮入部から本入部の流れ、
坊主頭へのこだわり、
先輩後輩の関係などなど。
監督はこれを撮りたかったのだろうし、
野球部経験者(ちなみに私もそう)にはクスリとする面もあるだろうが、
一般の人はどうなのだろう。
さすがに野球部出身者だけではターゲットとしては狭過ぎる気がするのだが。

99分と2時間を割る上映時間だが、これでもまだ少し長いと感じた。
80分くらいにしていただいて、
感動シーンで終わらせるくらいにした方がよかったと思う。
後半は蛇足感があった。

主演は醍醐虎汰朗くん。
コミカルな役を元気はつらつに演じていた。坊主頭もよく似合った。
高嶋政宏さんが理不尽強面の野球部監督で出演。
はまり役である。
元プロ野球選手の里崎智也さんが「あるある」をつぶやく。
ちょっと多過ぎた感も。

「野球部に花束を」は、作り手の野球愛、野球部愛が伝わってくる作品。
野球部出身者は楽しめると思う。
それ以外の人がどう感じるかはよくわからない。

映画の中で「野球に狂え」と絶叫するシーンがある。
そこまでの思いで野球をやったことがなかったなあと振り返る。
ちょっともったいなかったと思わされた。

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