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大手企業のボーナス増を素直に喜びたい [経済を眺める楽しみ]

経団連の調査によれば、
大手企業のことし夏のボーナスは、従業員1人当たりの平均で89万9163円となるらしい。
この金額は、前の年より率にして8%余り、金額にして72,500円ほど増えたことになる。

業種別にみると、18業種のうち15の業種でプラスとなったというから、
ほとんどの業種でボーナスが増えたことになる。
ボーナス増加の理由は、もちろん業績の回復によるもの。
2022年3月期の大手企業の決算は軒並み好調で、
それがボーナスにも反映されている。
伸び率は1981年以降で最大となるそうだ。
ただ、伸び率はコロナで抑えられた反動なので、あまり意味はないだろう。

こうしたニュースが出ると、それを報じているウェブサイトには、
「ボーナスが増えるところなどごく一部」
「大手企業の数字を出しても意味がない」
「どこの世界の話かと思う」
「うちの会社はそれどころではない」
といったコメントがあふれる。

業種や規模、地域性などにより、企業業績はまちまちで、
給与はそれ以上にまちまちだろうから、いろいろ書きたくなるお気持ちはわかる。
しかし、それが大手企業の話であったとしても、
働いている人の給与が上がるのは目出たいことだ。
そこからトリクルダウンよろしく再配分が進むかどうかはわからない。
だとしても、素直に喜ぶべきニュースだろう。

いいニュースに接しても喜べないのは、
もはや日本人に共通の症候群のようになってしまっている気さえする。
誰かがよくなる知らせに喜べないのは残念なことである。

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