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節目の28,500円を突破 さらなる上昇はあるか [資産運用]

先週末、8月12日の東京株式市場は、ほぼ全面高の状況となった。
日経平均株価の12日の終値は10日より727円高い28,546円。
今年の1月以来、何度かトライしては跳ね返されてきた28,500円の節目を突破した。

上げのきっかけは、
7月のアメリカ消費者物価指数が市場予想を下回り、インフレ懸念が和らいだこと。
これによりFRBによる利上げ加速観測が後退し、これが買い材料となったと分析されている。

今年の日本株は29,000円近辺でスタートした。
去年の秋以降はコロナの感染が非常に低いレベルで抑えられていたこともあって、
2022年の株価には明るい見通しが多かった。
しかし、年明け早々からコロナの第6波が猛威を振るい始め、
2月にはロシアがウクライナに侵攻。
世界的なインフレ、金利の上昇と、
株式市場には逆風が吹いた。
ここで、ようやくそれらを織り込み切ったというところだろうか。

ここからどうなるか。
2021年度中に何度か30,000円を超えており、
まずはその奪還を目指すことになる。
アメリカ経済はぼちぼちでも、
地政学的リスクを抱えるヨーロッパには不安があり、
中国にもかつてのように世界景気を引っ張るような力はない。
日本国内に目を向けても、
悲観材料ばかりということはないにせよ、
今後に自信を持てるような状況にはない。

ただ、日本株の相対的な優位性が意識される局面ではあるだろう。
買われ過ぎては全然いないし、
政局は安定しているし、
金利が上がる気配もない。
長期的な投資先に向いているかというとそうではないかもしれないが、
当面の資金を振り向けるには悪くないのではないだろうか。

悪材料が次々と出た2022年だが、ようやく出尽くし感がある。
いい材料が出てこなくても、悪い材料が出なくなるだけで株式相場にはプラスである。
年内に30,000円にトライする場面があっても驚かない。

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