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映画評 「今夜、世界からこの恋が消えても」 [映画評]

ヒロインは、
一日ごとに記憶を失ってしまう難病
を持つ。
世界中で何度も使い回されているこんな風な設定で映画を撮ろうという勇気に感心する。
ストーリーに多少工夫はあるが、驚きも失笑さえもない。
これでいこう、と考える度胸に感心する。

主演の道枝駿佑くんは、なにわ男子のメンバーでジャニーズ事務所所属。
このところ人気急上昇中で、
ViViが選ぶ「国宝級イケメンランキング 2022年 上半期」におけるNOW部門で1位を獲得したとのこと。
共演の福本莉子さんは、「東宝シンデレラ」オーディショングランプリ受賞者。
若手清純派女優としてメキメキ知名度を上げている。
という二人が共演すれば、冒険することもないのだろう。
よくある設定、よくある展開、別にそれでいいのだろう。

どんな映画も観てみないとわからないが、いやこの映画は大体わかっていたが、
思っていたとおりの映画だった。
この映画の主人公のように、きっと寝たらこの映画のことを忘れる。

監督は、数々の青春映画を撮られている三木孝浩さん。
この夏は、7月29日公開の本作に加え、
8月11日に「TANG タング」
8月26日には「アキラとあきら」
が公開される。
コロナで予定がずれたりいろいろあったのだとは思うが、
同じ監督の作品が1月の間に3本公開されるって、どういうことだろう。
いいこととは思えない。

「今夜、世界からこの恋が消えても」は、今の日本映画を象徴するような作品。
悪い意味で漫画チックな設定、
浴衣、花火をバックのキス、
涙。
一定のニーズがあるのは認めるが、こういう映画はできればもういい加減にしていただきたい。
などと私が願ってもかなうはずもないが。

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