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近江高校 滋賀県に2年続けて熱く長い夏をありがとう [ヨモヤ]

私は滋賀県の出身である。
誠に残念ながら、滋賀というのは何かにつけて47都道府県の下の方に位置する。
もちろん人口からしてそうだが、
多分知名度も高くない。
スポーツでもなかなかいい成績は修められない。
駅伝とかも下位だし。
なんやかやで、ずっと悔しい思いをしてきた。

高校野球も、長い間弱かった。
私の子どもの頃は、京都や福井と代表決定戦をやらされ、ことごとく負けていた。
つまり、甲子園に出場することさえ難しかった。
ようやく甲子園に出られても、
初戦でボロ負けしたり、
完全試合を食らったり、
といった感じだった。

甲子園で上位進出など望むべくもなく、
とにかく1回戦で恥ずかしい負け方をしませんように、
とそればかりを願っていた。

近年は、すっかり風向きが変わり、
滋賀県勢が勝ち進むのも珍しいことではなくなった。
それでも、
全国制覇あるのみ、
と思えたのは今年がはじめてだった気がする。

近江高校は、
去年の夏はベスト4、
今年の春は準優勝である。
山田くんという大黒柱がいる今回、優勝を狙うと宣言しても誰も笑わないだろう。
地元に全国制覇を公言できる高校がある喜びを知った。

準決勝、相手は大阪桐蔭を破り波に乗る下関国際高校。
実力は五分だったと思うが、近江にミスが出て、あらあらといううちに守勢に回ってしまった。
負けるときはこんなものである。

滋賀県勢の甲子園での優勝は、またおあずけとなった。
しかし、待つのに慣れている滋賀県出身者はこんなことでへこみはしない。
来年か、再来年か、その次の年か、またその次の年か、
いつか勝ってくれればいい。
いやまあ、勝たなくても元気な姿を見せてくれればいい。

近江高校には、
2年連続で熱い夏を過ごさせてもらった。
長くワクワクさせてもらった。
本当にありがとう。
君たちが甲子園から去る。
もう明日から気分は秋だ。

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就活はいつの時代も楽じゃない [ヨモヤ]

ネットニュースに、
“ツイッターやTikTokの検索欄に「就活」と入力すると、
「鬱(うつ)」や「死にたい」という検索候補が上位に出てくる。“
とあったので実際に検索してみた。
私の場合、ほかの言葉が上位に示され、そこまでネガティブなものばかりではなかったが、
確かに就活生の心が痛んでいるなという表現も散見された。

就活生とすると、
・不採用の理由が分からない
・先が見えない
・企業が就活のルールを守らない
・お祈りメール一本で切られる
といったところが苦しいらしい。

かつて就活を行った身として、お気持ちはよくわかる。
慰めには全くならないと思うけれど、就活はいつの時代も楽ではない。
ひょっとしたら昔は楽だっただろうに、と思っておられる方がおられるとしたら、それは誤解である。

「不採用の理由がわからない」
って、昔も今もわからない。
さらに昔はもっと強烈にパワハラセクハラが横行していた。

「先が見えない」
って、いつだって先は見えなかった。

「企業が就活のルールを守らない」
って、昔も全然守らなかった。

「お祈りメール一本で切られる」
って、以前はメールさえなかった。

今はWEBでいろいろできるが、私の時代は手書きだった。
文面を考え、間違えないように慎重に丁寧に書いた挙句、
門前払い、返事も無し、
などということもいくらでもあった。

だから、
今の就活生のみなさんの慰めにはならないと思うけれど、
就活は昔から大変だった。
昔は入ってから辞めるという選択肢はあまりなかったからなおさら切羽詰まっていたし。

だからといって、
昔の就活生も厳しかったからといって、
今の就活生のみなさんの慰めにはならないと思うけれど、
みなさん、前を向いて頑張ってください。

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映画評 「ぜんぶ、ボクのせい」 [映画評]

ラストシーンは決まっていて、そこに持って行くために作られたような作品。
先月観た「こちらあみ子」もラストにつなげるための映画のように感じたが、
あみ子が一気に浄化されたのに対し、
本作は切ないエンディング。
切なくてもいいのだが、
ピタッとはまった感はない。

さっとしたストーリーは、こんな感じ。

児童養護施設で母の迎えを待ちながら生活していた少年が主人公。
母の居場所を知り施設を抜け出すが、訪ね当てた母は男と自堕落に暮らしていた。
母に追い出され当てもなくさまよっていたとき、軽トラックで暮らすホームレスと出会い、
二人は寝食を共にするようになる。
その後、裕福な家庭に育ちながら自らを「からっぽ」と蔑む少女とも出会い、心を通わせていく。
しかしある時、三人の関係を大きく揺るがす事件が起きる。

全編を通して、
今一つ、少年の行動に切実さというか、リアリティを感じない。
脚本にそう書いてあるからそうしている感じ。
それはそもそもの脚本が弱いのか、演技のためなのか、演出のためなのか。
ここが刺さらないので、映画に入り込めない。
居場所が見つからない少女も、とってつけたような存在。。

ホームレス役をオダギリジョーさんが演じる。
どうしようもない男の役だが、ピタッとはまっている。
こちらもどうしようもない母とその愛人に松本まりかさんと若葉竜也さん。
二人もさすがの演技。

「ぜんぶ、ボクのせい」は、惜しい作品。
あと一息何かが起きれば、すべてがよくなったのではないかと思う。
それが何なのかよくわからないし、
それがなかなか起きないのが映画の難しさではある。

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「小京都」からの卒業 [ヨモヤ]

ネットニュースに
“「小京都」を名乗る自治体が減り続けている。”
という記事があった。
京都に似た街並みや文化を持つ市町が集う「全国京都会議」というものがあり、
こちらへの加盟数が最盛期の56から40に減ってしまったのだという。
こういう自治体の集まりは、大抵加盟数が増えることはあっても減ることはない。
そこからすると、この現象は珍しい。

それはそれは、と思ったが、抜けた市として報じられている市を見ると、納得できる感もある。
例えば金沢市。
金沢は金沢で立派に立っていて、小京都というイメージでもない。
岐阜県高山市も京都とあまりダブらない。
私にとっては「氷菓」のイメージが強烈。
長野県松本市もかつて入っていたらしいが、小京都というよりお城のイメージ。
街としても京都に寄せる必要はなさそうである。

それ以外の地域が抜けた理由としては、
財政難、
スケールメリットの減少、
といったことが挙げられているらしい。

財政難、といっても年間の分担金は5万円。
これが払えないとは思えないので、実際は加盟している意義が感じられなくなったということだろう。
スケールメリットは、参加自治体の減少に伴うもの。
これを言われると減れば減るほどメリットが下がることになるが、
減れば減るほど希少価値が増す面もないではない。

加盟数が減っていることについて、京都市観光協会は
「各市町に事情があり、加盟数の増減は気にしていない。
京都にゆかりがあるまちとともに観光で発展したいという思いは変わらない」
とコメントされたという。
そのとおりだと思う。

ちなみに現在加盟している40地域は以下のとおり。
宮城県の岩出山、村田
秋田県の角館、湯沢
福島県の棚倉
栃木県の栃木、足利、佐野
埼玉県の小川、嵐山
茨城県の古河
新潟県の加茂
長野県の飯山
富山県の城端
岐阜県の郡上八幡
静岡県の森
愛知県の西尾
三重県の伊賀上野
兵庫県の丹波篠山、出石、龍野
愛媛県の大洲
高知県の中村、安芸
鳥取県の倉吉
島根県の松江、津和野
岡山県の津山、高梁
広島県の尾道
山口県の山口、萩
福岡県の朝倉
佐賀県の小城
熊本県の山鹿
大分県の日田、杵築
宮崎県の日南
鹿児島県の知覧
そして、京都

古い町並みが大好物な私としては、行ってみたいところばかりである。
こうして並べてみると、
小京都、という言葉の魅力も褪せていないように思う。
さらに、
小京都、と言われていなくても行ってみたいところばかりである。

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映画評 「野球部に花束を」 [映画評]

本作は、「野球部あるある」の原作などで知られる(私は知らなかったが)クロマツテツロウさんの漫画を実写化したもの。
夏の甲子園たけなわの時期に公開。
確かにこの映画を観るなら夏だなという感じ。

最初から最後まで野球部あるあるで固められている。
仮入部から本入部の流れ、
坊主頭へのこだわり、
先輩後輩の関係などなど。
監督はこれを撮りたかったのだろうし、
野球部経験者(ちなみに私もそう)にはクスリとする面もあるだろうが、
一般の人はどうなのだろう。
さすがに野球部出身者だけではターゲットとしては狭過ぎる気がするのだが。

99分と2時間を割る上映時間だが、これでもまだ少し長いと感じた。
80分くらいにしていただいて、
感動シーンで終わらせるくらいにした方がよかったと思う。
後半は蛇足感があった。

主演は醍醐虎汰朗くん。
コミカルな役を元気はつらつに演じていた。坊主頭もよく似合った。
高嶋政宏さんが理不尽強面の野球部監督で出演。
はまり役である。
元プロ野球選手の里崎智也さんが「あるある」をつぶやく。
ちょっと多過ぎた感も。

「野球部に花束を」は、作り手の野球愛、野球部愛が伝わってくる作品。
野球部出身者は楽しめると思う。
それ以外の人がどう感じるかはよくわからない。

映画の中で「野球に狂え」と絶叫するシーンがある。
そこまでの思いで野球をやったことがなかったなあと振り返る。
ちょっともったいなかったと思わされた。

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ホームグラウンドが水没 [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて、2021年個人的に取り組んだ
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」。
60mくらいまでは比較的すいすい行ったのだが、その先が厳しく、
今年に持ち越して再びチャレンジしている。

3月に大きめの腰痛があり、すっかり出鼻をくじかれたが、
その後はぼちぼち順調。
去年まで取り組んできたチューブトレーニングは腰痛を呼びそうなのでやらないこととし、
テニスラケット素振りトレーニングをコツコツやっている。

その甲斐もあってか、7月上旬には55mをクリア、
この調子で8月には60mを超えていこうと張り切っていた。

8月上旬、巻き尺を用意して勇躍ホームグラウンドに向かうと、
入口になにやら張り紙。

なになに、
「7月12日の大雨でグランドが水没したため、8月中旬まで使えません」
とな。
うぐぐ。
しかしまあ、仕方がない、

何日かしてホームページを見ると、8月11日から使えるとのこと。
少し間が空いてしまったので、次に行くときは距離は測らず、
ボールの感覚をつかみなおそうと思っていた。

台風一過の8月14日。
久し振りに投げてみようと思い、念のためホームページを見ると、
「2022年8月13日の大雨(台風8号)の影響により、雨水が流入したため、当面の間、利用を中止します。」
だそうである。

クイズ番組で間違ったときに流れる、
ホワンホワンホワンホワン
の音が頭に響いた。

チャレンジには壁がつきものではあるが、この展開は読めなかった。
投げ込みが必要な時期にポッカリ生じた2か月の空白。
世の中、何が起こるかわからない。
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節目の28,500円を突破 さらなる上昇はあるか [資産運用]

先週末、8月12日の東京株式市場は、ほぼ全面高の状況となった。
日経平均株価の12日の終値は10日より727円高い28,546円。
今年の1月以来、何度かトライしては跳ね返されてきた28,500円の節目を突破した。

上げのきっかけは、
7月のアメリカ消費者物価指数が市場予想を下回り、インフレ懸念が和らいだこと。
これによりFRBによる利上げ加速観測が後退し、これが買い材料となったと分析されている。

今年の日本株は29,000円近辺でスタートした。
去年の秋以降はコロナの感染が非常に低いレベルで抑えられていたこともあって、
2022年の株価には明るい見通しが多かった。
しかし、年明け早々からコロナの第6波が猛威を振るい始め、
2月にはロシアがウクライナに侵攻。
世界的なインフレ、金利の上昇と、
株式市場には逆風が吹いた。
ここで、ようやくそれらを織り込み切ったというところだろうか。

ここからどうなるか。
2021年度中に何度か30,000円を超えており、
まずはその奪還を目指すことになる。
アメリカ経済はぼちぼちでも、
地政学的リスクを抱えるヨーロッパには不安があり、
中国にもかつてのように世界景気を引っ張るような力はない。
日本国内に目を向けても、
悲観材料ばかりということはないにせよ、
今後に自信を持てるような状況にはない。

ただ、日本株の相対的な優位性が意識される局面ではあるだろう。
買われ過ぎては全然いないし、
政局は安定しているし、
金利が上がる気配もない。
長期的な投資先に向いているかというとそうではないかもしれないが、
当面の資金を振り向けるには悪くないのではないだろうか。

悪材料が次々と出た2022年だが、ようやく出尽くし感がある。
いい材料が出てこなくても、悪い材料が出なくなるだけで株式相場にはプラスである。
年内に30,000円にトライする場面があっても驚かない。

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せめて葬儀のときだけはお静かにお願いします [ヨモヤ]

誰かがお亡くなりになると、
R.I.P.
という言葉があふれる。
安らかにお眠りください、という意味である。
生きておられる間はいろいろあったとしてもお亡くなりになったら安らかであることをお祈りする。
洋の東西を問わず、
それが人間の自然な心の動きだと思う。

安倍元首相の国葬に反対されている方が盛んに運動されている。
なかには、お亡くなりになった方について全身全霊で貶めようとされている方もおられ、
R.I.P.
という言葉などどこ吹く風である。。
その心向きは理解の範疇をはるかに超えているが、
そういう方もおられるのだと受け止めるしかない。

ただ、せめてお願いしたいのは葬儀のときだけは静かにお見送りしていただきたいということである。
世界中から弔問に来られるだろうし、
参列者にとっては心からのお悔みの場である。
その周辺に陣取って、太鼓やスピーカーやらで、
「中止だ、中止」
を叫ばれるのは、なんとかおやめいただきたい。
そうする気が満々の方もおられるかもしれないが、
葬儀の場でそれはあまりにも恥ずかしい。

ただ、恥ずかしいという概念が一般的な認識と大きく外れたところにある方がおられるのも事実。
だから、恥ずかしいからやめよう、とは思われない可能性が高い。

どんな思想や考え方をお持ちになってもそれはもちろん自由なのですが、
せめてお葬式の時はお静かに願いたいのです。
どうかお願いします。

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映画評 「破戒」 [映画評]

原作は、有名な島崎藤村の長編小説。
この原作は、木下恵介監督や市川崑監督という巨匠によって映画化されたことがある。
これを今の時代に再度映画化しようという勇気にまずは敬意を表したい。

丁寧にしっかり撮られていて好感が持てる。
下手に現代に置き換えたりせず、当時の日本を描いているところに、
テーマに真っすぐ向き合っている姿勢がうかがえる。
ラストが甘いと言えば甘いのだが、それまで十分辛いのだからよしとしたい。

出自を隠しているので、主人公が直接差別を受けるシーンは少ないのだが、
それだけに悔しい気持ちが伝わる。
今の自分たちはどうだろう、とつい考える。

しかし、説教臭い作品になってはいない。
一般向けの映画としてのよさもしっかり保たれている。
セットや風景も美しい。

間宮祥太朗さんが、差別に苦しむ青年を正攻法で演じられた。
映画の真ん中に立つにふさわしい主演ぶりであった。
友人役に矢本悠馬さん。
矢本さんは、コミカルな役を演じられることが多いが、本作はおふさけなし。
俳優としての力を発揮されている。
二人の共演は、私にとっては
「殺さない彼と死なない彼女」の殺さない彼と
「ちはやふる」の肉まんくんという、夢の顔合わせになった。
眞島秀和さん、高橋和也さん、竹中直人さん、本田博太郎さんといった癖のある面々が脇を固める。
ヒロインに石井杏奈さん。
E-girlsの、という肩書がつくことが多いが、私にとっては映画女優さんである。

「破戒」は、ちゃんと作られた日本映画。
そんな人はいるわけないと思うけれど、「トップガン」とどっちを観ようか迷っている方がおられたとしたら、
是非こちらを。

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映画評 「トップガン マーヴェリック」 [映画評]

私は邦画派である。
洋画はほとんど観ない。
というか、そこまで手が回らない。
洋画を観るとすると、新しい何かが観られそうなときが中心となる。
だから、どんなに評判がよくても、
「トップガンはなあ」
と思っていた。
のだが、ちょうど観たい邦画も無し。
では、意地を張らずに観てみよう。

すごいすごいと言う人が多いのでどんなにすごいかと身構えていたが、
トップガンはトップガン。
ラストの盛り上げがすさまじく、手に汗握るシーンの連続だが、
このパターンはハリウッドでは定番。
都合のいい結末もいつものこと。
面白かったけれど、
観て損したとは思わないけれど、
長く記憶に残るかというと、そうは感じられなかった。

トム・クルーズさんが主演で、ずっとセンターに立ち続ける。
後進に託すストーリーかと思ったがそうではなかった。
それがウケているのだから大成功ということだろう。
個人的にはちょっと拍子抜け。

映画は、
「まあ、そうなるでしょうなあ」
という展開の連続のまま終了。
ベタなお話は嫌いではないが、少し期待もしてしまったので、
「へ?」
という感じ。
「続編なんかどうせ面白くないでしょ」
という気持ちで行っていればもう少し楽しめたのもしれないけれど、
大ヒットしている作品に対して、わざわざハードル下げるのも妙な話だし。

だけどまあ、
「トップガン」に「トップガン」以上の期待をしてもいけませんわな。

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