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映画評 「走れ!T校バスケット部」 [映画評]

弱小チームが、なんらかのきっかけを得て奇跡の快進撃を始める。
映画ではよくある話である。
古くは「がんばれ!ベアーズ」、
最近でも「チアダン」などなどなどなど、
わんさと作られる。
オチも大体わかっているのだが、ときに「しこふんじゃった」のような名作が生まれるから注意が必要である。
本作も、「ひょっとしたら」に賭けて観に行った。

結果、「まあ、そうだよね」くらいの出来栄えだった。
つまらなくて眠くて仕方がない、ということはないが、
胸熱くなり大感動、というレベルにもほど遠い。
予想どおり、想定の範囲内の映画だった。

監督は、「クローバー」「ReLIFE」などの古澤健さん。
ありふれた話でも演出次第ではもっといい作品に仕上げることができたような気がするが、本作ではそのチャンスを逃されたように感じる。
詰めの甘さがあっちやらこっちやらで感じられ、非常に残念だった。
もっといい映画にできる可能性はいくらでもあった。
しかし、本作ではそこまでやろうとはなさらなかった。
何故なのだろう。

主演は、志尊淳くん。
しっかり演じられていたが、特別な印象はない。
私の愛する「ちはやふる」組から佐野勇斗くん。
この子、えらく売れている。
ヒロイン役に早見あかりさんだが、失礼ながら高校生役を演じるのはかなり無理筋になってきている。

「走れ!T校バスケット部」は、詰めの甘い残念な映画。
よくある話し、から一歩も出ないありきたりの展開に、薄くため息。
せっかく作るのだから、もう少し踏ん張ってみればいいのに。

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