SSブログ

冬のボーナスが過去最高とか  [経済を眺める楽しみ]

冬のボーナスが過去最高になる見通しである。
「どこの国の話か」
と思われる方も少なくないだろうが、もちろん日本である。

もちろん、すべての企業が過去最高になるわけではない。
今回の調査結果は、経団連が東証1部上場の大企業についてまとめたものである。
「そうでしょ、ごく一部の企業だけだよ」
と思われる方も少なくないだろうが、ボーナスが増える傾向にあることは事実である。

平均金額にして、95万6744円。
前年比3.49%の増である。
100万円近い金額にもインパクトがあるし、
物価がほとんど上がっていないことを考えると、上昇幅もなかなかのものと言えるだろう。

株価はさえない展開を見せているし、
米中の対立やら先行き不透明感やらで、
景況感も強気一辺倒ではなくなってきた。
そんななか、失業率の低下、賃金の上昇といった形で、国内の雇用がしっかりしているのは大きな下支え材料になる。
移民政策をめぐって国会で議論が盛り上がっているが、それだけの労働力が必要とされる時代になっているということも言える。
職はある、ということだ。

ボーナスなどの景気のいい話が伝えられると、
「一方で、格差が広がっている」
との指摘もなされる。
確かに、それも問題ではあろう。
ただ、特定の人であっても、給料が増えること自体は目出度いことである。
もらっている人の罪悪感を高めず、
あまり先行き不安をあおらず、
素直に喜び、
使える人に使ってもらうのも大切なことかと思う。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事