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オグリキャップは私のヒーロー ~笠松競馬場で思う~ [ヨモヤ]

これまで、日本にいろいろなヒーローが生まれてきた。
「戦後」という区切りで見れば、
プロレスの力道山であり、
相撲の大鵬であり、
野球の長嶋茂雄、王貞治、イチローであり、
サッカーの三浦知良であろう。
芸能では、
歌手の美空ひばり、
俳優の石原裕次郎、
などがヒーローと言われる存在だろうか。

私が、ヒーローという言葉で思い出す存在の一人(?)が、オグリキャップという競走馬である。
ヒーローには、
強いだけ、成績が優秀なだけ、数字を記録しているだけ、
ではなれない。
強く訴えるストーリーがあり、強烈な個性があり、
さらに時代とぴったり寄り添うという巡りあわせも必要である。
オグリキャップは、すべての要素を兼ね備えていた。
地方から這い上がってきた雑草であり、
見た目にも振舞いにも個性があり、
タマモクロス、スーパークリークなどのライバルにも恵まれ、
競馬ブームの隆盛にもピッタリはまった。
デビューしたての武豊と絡むという邂逅もあった。

今でも、オグリキャップの走ったレースをいくつも思い出すことができる。
勝ったレース負けたレース、それぞれが思い出深い。

oguri.jpg
岐阜に大切な用事があり、その機会を利用して笠松競馬場に行ってみた。
オグリキャップを紹介する映像で何度も見た競馬場だが、来るのは初めてだった。
予想通り、失礼ながらきっちりさびれていたが、なんだか実にいい感じだった。
ここでオグリが走っていたんだなあと思うと、東京や中山では抱くことのない感情に包まれた。
(画像は、笠松競馬場内にあるオグリキャップの銅像)

オグリの最後の有馬記念は、1990年。
ちょうどバブルがはじける時期でもあった。
あれから30年近く経ち、オグリキャップのことを知らない人もたくさんいるだろう。
当然である。
しかし、オグリにもらった勇気や感動や興奮を、一生忘れないという人も、たくさんいると思う。
私にとっても永遠のヒーローである。
オグリに会えて、本当によかった。

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