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映画評 「L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。」 [映画評]

50過ぎたおっさんが一人で観に行くような映画ではないと十分承知しているが、
監督が川村泰祐さん。
「海月姫」で思い切り楽しませていただいたので、勝手な恩返しのつもりで、監督作は基本的に観るようにしている。

企画が安易、設定も安易、ストリーも安易とあって、
「この映画が楽しめるとは思えない」
という人もおられるかもしれないが、これがそこそこ面白かった。
あと10分短ければもっとよかった。
終わってから冷静に振り返ると、ダメな点がいくつも思い浮かぶが、観ている間はそれなりに楽しめた。
本作は、それでいい。

ヒロインは上白石萌音さん。
理由は覚えていないが、私は妹の上白石萌歌さんが主演だと思い込んでいて、しばらく混乱した。
萌音さんは、お芝居が上手なので安心して見ていられる。
お相手は杉野遥亮くん。
失礼ながら、特に感じるところはない。
絡んでくる、いとこ役が横浜流星くん。
流星くんの出る映画を何本も観たが、こちらもあまり印象はない。
ごめんなさい。

展開はどこまでも漫画チックだが、まあ、そういうものだからそこは了解。
オチに説得力がなく、それはかなり残念。
何かうまいこと泣ける要素を入れてほしかった。

前作の「L♡DK」は、壁ドンブームを起こしたのだそうだ。
今作も再三ドンドンやっているが、これだけそこらじゅうでドンドンしたら、さすがにキュンとはしない。
それでもなんでも、気楽に2時間過ごすのなら、こういう作品も悪くない。
1,800円に見合うかというと、そこは考えるが。

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