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天安門事件から30年  ~ 今の中国が歴史を直視できない国であることは覚えておかないと ~ [ヨモヤ]

天安門事件から30年が経過する。
いまだにこのニュースに触れた時の衝撃を記憶している。
自国の将来を憂う若者たちに対し、
軍隊が銃を向け、
大量の死傷者を生み出す現実に戦慄を覚えた。

アメリカ国務省のオルタガス報道官が、6月4日で発生から30年を迎える中国の天安門事件について
「平和的に抗議活動をしていた人々に対する徹底した虐殺行為だった」
「罪のない命が失われた痛ましい事実を忘れない」
と述べたという。
さらに、
「犠牲者数など事件の詳細を明らかにせず、抗議参加者や遺族らへの弾圧がいまだ続いている」
「中国共産党による構造的なおぞましい抑圧」
と批判したという。
我が国の政治家ではとても言えない発言である。
背景に米中の覇権争いがあるにせよ。

どんな国にも過ちはある。
アメリカにもあるし、日本にもある。
そして、歴史の解釈はそれぞれであり、
原爆投下を正当化する人さえいる。
(驚くことに日本人にもいる。)
しかし、意見は違っても、起こったことは起こったこととして、進んでいくしかない。

残念ながら、今の中国は、天安門事件は無かったことにしようとしている。
GDP世界第2位の超大国になったにも関わらず、自国内で起きたことを直視することができない。
そういう国であることは覚えておく必要がある。

だから振舞いを変えるべきとか、
信じない方がいいとか、
そういうことを言っているわけではない。
ただ、事実として覚えておく必要がある。

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