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何故? 年金2千万円不足問題でマスコミが懸命にミスリードしようとされている [ヨモヤ]

今時、新聞やテレビを信じている人は少数派かもしれない。
しかし、「どうせ嘘ばかり」「上っ面の内容ばかり」などと断罪してしまうのは残念である。
マスコミの方々も、真実を伝え、我が国を正しい方向に導こうとされているのだと思いたい。
だが、このところの年金2千万円不足問題についての悪意に満ちた伝え方を見ていると、
マスコミに期待するのは無理なのかと思えてくる。

日曜日も、
「還暦の貯蓄額25%が百万円未満 2千万円に遠く届かず」
という記事が各紙に掲載されていたが、これも酷かった。
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険が行った今年60歳となる男女2千人を対象にしたアンケートの結果についての記事なのだが、
この見出しで、書き出しが、
「還暦の貯蓄額、2千万円にはとても届かず。4人に1人が100万円未満―」
と来れば、
ほとんどの人が2千万円の貯蓄には届かず、
それどころか4人に1人はほとんど貯蓄無し、
だと思うだろう。
年金のほかに2千万円など、夢のまた夢、と。

しかし、実際には貯蓄額の平均は2,956万円であった。
「遠く届かず」どころか、平均で超えている。
貯蓄無しの人が増えている状況は由々しきものだし、
平均値は高額貯蓄者が引っ張り上げている面があるのも事実だが、
ほとんどの人が届いていないような記述はあまりにも酷い。
少なくとも、平均の貯蓄額は記事の中に書くのが普通だろう。
平均額さえ示さず!、最も貯蓄の少ない階層のみを取り上げて「遠く届かず」とするのは、
意図的なミスリードだと言われても仕方がないだろう。

この記事に限らず、今回の年金2千万円不足問題については、
酷い記事が多い。
また、テレビのキャスターなどでも、不勉強が過ぎる方も散見される。
若しくは、不勉強のフリをして、この問題の拡大を図られているのだろうか?
だとしたら、相当悪質である。

マスコミの中におられる
悪意のある方、
無自覚に不勉強な方、
に対して、私ができることはほとんどない。
ただ、覚えておこうと思う。
この方たちが言ったこと、書いたことを覚えておこう。
そして、これから先、この人たちが言うことには十分注意しようと思う。
そのくらいしかできないのが歯がゆいが、これだけは忘れないようにしようと思う。

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