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宝島社の全面広告を読んで改めて思う「ちゃんと世界のニュースを知っとかないと」 [ヨモヤ]

5月11日付の朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞に、宝島社が2面見開きの全面広告を打っている。
これを読んで、
いろいろなニュースを読んでいてよかった、としみじみ思った。
これからも読んでいないといけないな、と強く思った。

宝島社の広告は、まず大きな文字で、
「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される。」
と書かれていた。

もし新聞もニュースも見ていなくて、ネットもチェックしていなくて、
日本の感染者数・死亡者数は先進国の中では突出して少ない、
とか、
台湾のワクチン接種率は日本よりはるかに低い、
とかいうことを知らなかったら、
日本の感染者がやたら多くて、
ワクチンがないのも日本だけ、
とか思ってしまうところだった。
日本以外の国ではワクチンもクスリもある、
とか思ってしまうところだった。

全面広告は、続けて、
「私たち騙されている。この一年は、いったい何だったのか。いつまで自粛をすれば良いのか。我慢大会は、もう終わりにして欲しい。ゴチャゴチャ言い訳するな。無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。今こそ、怒りの声をあげるべきだ」
と書かれていた。

もし新聞もニュースも見ていなくて、ネットもチェックしていなくて、
日本の自粛は世界各国の中で例外的なほどゆるいこと、
だから我慢の程度は相当に楽なこと、
とか、
ワクチン接種が進んでいるヨーロッパでさえ、学校の閉鎖を含むロックダウンが続けられていること、
とかいうことを知らなかったら、
自粛しているのは日本だけ、
ほかの国は普通に戻っている、
無理を強いているのは日本だけ、
とか思ってしまうところだった。

宝島社はこの広告について、
「企業広告は、企業として今社会に伝えたいメッセージをテーマにしており、広告を目にした方々に、何かひっかかりがあり、考えていただく機会になればと考えています」
「多くのメディアにも取り上げていただいたことで、新聞読者以外の方にも関心を持っていただけたのは本当によかったです」
ととされている。
つまり、
ただ話題になってよかった、ということのようだ。
これによってどんな影響が出ても、きっかけになればいいということなのだろう。

政府のコロナ対策については、いろいろな考え方があっていい。
全否定、全肯定はおかしいとは思うけれど。
ただし、少なくとも世界の状況は踏まえておきたい。
そうしないと間違える。
そうしないといらぬ混乱を起こしてしまう。
そうしないといらぬ混乱に巻き込まれてしまう。
宝島社の広告を見て、改めてそう感じた。

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