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経験則的には日経平均はダウとの差を縮めていく [経済を眺める楽しみ]

5月24日付の日本経済新聞に、同社が開催した景気討論会の様子が報じられていた。
今後の日本経済の行方を占うものだったが、そのなかで年末の日経平均株価も予想されていた。
景気予測ならともかく、株価予測となると当たるも八卦という感じになるが、
やはり気になる。
出席されていた皆さんの予想は以下のとおり。

大橋徹二・コマツ会長
日経平均株価:2万9000円~3万円

高島誠・三井住友銀行頭取
日経平均株価:3万0500円

白井さゆり・慶応義塾大学教授
日経平均株価:2万9500円

岩田一政・日本経済研究センター理事長
日経平均株価:2万5000円

岩田一政さん以外は、現在の株価よりも上昇すると予想されている。
それでも30,000円を少し超えるあたり。
今年の3月頃にすでに30,000円を超えていたことを考えると、
今よりは上昇すると予想されているとはいえ、強気とは言えない。

アメリカと中国は順調に景気を回復させているが、
日本は、ワクチン・景気の両面で出遅れている。
それが株価の推し下げ要因になっているのだろうが、
逆に言うと伸びしろがあると言えなくもない。
肝心の企業業績も、観光や航空、飲食などを除けば、それほど悪くなさそうだ。

アメリカダウは最高値を更新し続けており、
現在34,000ドル近辺。
28,000円あたりをうろうろしている日経平均とはずいぶんと差が付いた。
近年の経験則からは、この差は埋める方向で動くことが多い。
アメリカが下がることによって埋められる可能性もあるが、
日経が追っていくパターンの方が一般的だろう。

もちろん、だからといって日経が34,000円あたりまで駆け上がっていくとは考えにくいし、
今が日本株の底だとも思えない。
それでも、下を見るより上を見る方がスタンダードな予想となる相場環境ではないだろうか。

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