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ロッテ・佐々木朗希 まとまるのはずっと先でいい [ヨモヤ]

「令和の怪物」と言われる佐々木朗希がプロ初登板を果たした。
5回を6安打4失点。
奪三振は5つで、最速は154キロ。

まずまずの初登板、と言えるだろう。
まずまず。
そう、高卒2年目の投手の初登板としてはまずまず。
しかし、「衝撃」というには至らない。

ちなみに、「昭和の怪物」とされる江川卓さんのプロ入り初登板は、
8回5失点。
最速は138キロだったというから、調整不足はだったのだろうか。

「平成の怪物」とされる松坂大輔のプロ入り初登板はすでに伝説。
8回を5安打2失点、奪三振9という結果以上に、
初回片岡さんから奪った155キロストレートでの三振に日本中が震えた。

甲子園のスーパーヒーローだった江川、松坂の両名と比較して、
佐々木には高校時代の実績がほとんどない。
厳しい場面も経験していないし、体ができていない部分もあるだろう。
そこが神秘性を醸し出している面もあるが。

154キロを投げる先発投手、となると、それだけですでに貴重な存在である。
しかも佐々木の場合、力をセーブして投げているような感さえある。
ただ、見ていて、ワクワクはしない。
松坂の若い頃のような躍動感を感じない。
危険な香りを感じない。
探り探り投げているように見えてしまう。

スピード云々よりも、勝つ投球をしたい、という気持ちはわかる。
球が速くても、試合が作れなくては仕方がない。
しかし、若い頃から置きに行くような投球をしてほしくない。
今しかできないような、ブンブン投げまくる姿が見たい。
野球ファンの勝手な思い込みであることは十分承知だが、
プロは勝ち負けだけを見せるものでもない。

佐々木が好投手になることを求めている野球ファンはほとんどいないだろう。
多くのファンは、とんでもない存在になることを願っている。
人間離れした投球をしてくれることを待っている。
そのためにも、今はブンブン腕を振ってほしい。
まとまるのは、もっと先でいい。

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