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映画評 「フラ・フラダンス」 [映画評]

松雪泰子さん、蒼井優さんらが出演した「フラガール」が公開されたのは2006年。
思えば震災前のことになる。
本作「フラ・フラダンス」で描かれるのも、「スパリゾートハワイアンズ」のダンシングチーム、通称「フラガール」。
新人ダンサーたちの奮闘を描くアニメ映画である。

予備知識も、失礼ながらそれほど期待感もなく、
映画のタイトルどおりフラフラと観に行ったのだが、思いのほか。
それなりの料金を払って、手間と時間をかけて劇場で観るべきかとなると、微妙な面もなくはないが、
それを言い出したら。

5人の若者の成長物語であり、
ありがちな話、ありがちな展開ではあったが、
それぞれに見せ場があり、クライマックスもあり、
ちゃんと楽しめる。
傑作とまではいかないけれど。

脚本は吉田玲子さん。
ここ数年間で、私が観た作品だけでも
「聲の形」「若おかみは小学生!」「きみと、波にのれたら」
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「岬のマヨイガ」
といった名前が挙がる売れっ子の脚本家さんである。
本作も、しっかり盛り上がりどころを作られていた。
不思議系の要素が必要だったかどうかは微妙だが。

声の主演は福原遥さん。
このところ映画にテレビに大活躍であり、本作でもみずみずしい声を届けられていた。
俳優勢から、山田裕貴さん、ディーン・フジオカさんが参加されていたが、
こちらは正直なところかなり微妙。

「フラ・フラダンス」は、王道青春アニメ映画。
夢あり、挫折あり、仲間あり、もちろん恋もあり。
フラッと観に行けば、それなりに楽しい時間が過ごせる。
冬にフラも、またよきものかも。
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