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映画評 「はざまに生きる、春」 [映画評]

本作は、映画コンテスト“感動シネマアワード”にて大賞を受賞したことにより制作が決まったとのこと。
さて、実際に映画になってどうか。

物語は、若い二人の恋を描く。
今、乗りに乗っている俳優と言っていい宮沢氷魚さんが演じるのは、
発達障害があり、青い絵しか描かない新進気鋭の画家。
彼に思いを寄せるのが、小西桜子さん演じる雑誌編集者。

小西さんの役柄が、かわいいというより、幼過ぎて、行動がほぼ意味不明。
仕事はできないようだし、主体性もうかがえない。
さらに、恋人と一緒に住んでいるのに、惹かれている画家宅にほいほい着いて行く。
画家をどんなに好きになっても、恋人と暮らすことはやめない。
さらにその恋人の男も全然ダメな奴。
いやはや、なんでこんな設定にしたのかしら。
脚本・監督は葛里華さんという女性なのだが、
女性の描き方がこんなでいいのかしらん。

宮沢さんの演技には、今回も引き付けられた。
難しい役が次々回ってくる感じだが、期待以上の演技で返してくる。

小西桜子さんは、可愛すぎるのが難点。
そう言われても可愛いものはどうしようもないのだが、
その可愛さが映画で活きているかというとどうだろう。
演出の問題でもあるが。
ほかに、「神田川のふたり」以来注目している平井亜門くんなど。

感動シネマ、という触れ込みだったのだが、
どこで感動すればいいのかよくわからなかった。
感動できなければいい映画ではない、というわけではないので、
感動できなくても別にいいのだが、
だからといって何か別のものがあったかというと・・・。

宮沢くんを観る映画と割り切れば、十分楽しめるけれど。

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