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ルールを守る気がない日本の企業 ~ 来年卒業予定の学生の内定率が早くも8割 ~ [ヨモヤ]

就職情報大手のディスコが、
6月1日時点における2024年卒業予定の学生の内定率が81.3%だったと発表した。
ちなみにリクルートの調査でも同じく6月1日時点で79.6%とされているので、
約8割の学生がすでに内定をもらっていることになる。
この数値は、去年を5ポイントほど上回っており、
企業の採用意欲が高いことを物語っている。

ただし、現段階での内定をもって就職活動が終了したわけではなく、
内定者の約半数は活動を継続しているという。
「本命の企業がほかにあり、まだ選考中」
「内定を得たが自分に合っているかわからない」
「複数内定で優劣つけがたい」
ということらしい。
そうした学生の思惑を知っている企業側も疑心暗鬼にならざるを得ない。

さて、なぜ6月1日現在の内定率が話題になるかというと、
本来の採用選考活動開始日がこの日だからである。
そして、内定解禁日は10月1日。
こうした日程は政府が要請する形になっているが、
全く形骸化していることがわかる。
もともと要請に過ぎないし、
違反企業への罰則もないし、
ということでどこも守ろうとしない。

新卒一括採用の弊害が訴えられて久しい。
就職活動を前倒しにしてしまえば学生生活に集中する期間も失われる。
にもかかわらず、
ほとんどの企業が他の企業の抜け駆けを恐れて抜け駆けしている。
こんなことをいつまで続けるのだろう。

採用活動を見る限り、
日本の企業は
あるべき姿に近づこうとしない、
ルールも守れない、
という状況にあるようだ。

それで、
コンプライアンスとか、SDGsとか言われてもねえ。

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