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映画評 「僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。」 [映画評]

やたらと長いタイトルの本作。
窓口で作品名を伝えるときにも、
「僕の町は云々という映画」
と言わざるを得なかった。

本作は、2016年に公開された映画「人生の約束」のスタッフが、
新たに富山県射水市を舞台に再集結して製作したもの。
ご当地映画というジャンルに属する作品と言えるだろう。

「人生の約束」は、竹野内豊さん、江口洋介さん、松坂桃李さん、ビートたけしさん、西田敏行さん、
とメジャータレントがたらふく出演されていたが、
今作は趣が違う。
泉谷しげるさん、丘みつ子さんらの顔は見えるが、
他の多くの出演者は射水市ゆかりの方だったり、
富山県民からのオーディションで選抜された方だったり。

地元の危機を救おうと奮闘する高校生男子三人組の挫折と成長を描くコメディーで、
それぞれが抱える葛藤や、
地方ならではの苦しさも描かれていた。

射水市は魅力的に映されていた。
地域が力を合わせて映画を作ろう、というのは素敵なことだと思ったし、
それを成し遂げられた皆さんがうらやましくもある。
生涯忘れない思い出になっただろう。

応援したい気持ちもあり、
贔屓目も入れながら観ていたが、
ううん、
もうちょっとなんとかならなかったか。
なんともゆるく、映画ならではの感動や興奮につながらない。
低予算であることはわかるが、それとこれとは別。
もったいない。

出演者が頑張っているのは十分伝わったが、
演技がいいかというと・・・。

映画でまちおこし、
地域で映画作り、
といった動きは、応援したいし、これからも続いて欲しい。
だからこそ、素敵な映画であってほしいのだが、
ううん、
もうちょっとなんとかならなかったか。
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