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映画評 「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」 [映画評]

「侍ジャパン」の選手やスタッフに密着したドキュメンタリー。
栗山監督の就任に始まり、
代表選手の選考、
事前キャンプ、
本番へと続く。

代表チームについては、その一挙手一投足が報道されていたので、
見たことのあるシーンも多いのだが、
それでもやはり、「ふむふむ」と楽しむことができる。
優勝、という最高の結末を知っているだけに、すべてを肯定的にとらえられる。

貴重映像満載かというと、それほどではなく、
演出が冴えているかというと、別にそうでもない。
WBCがとにかく面白かったので、
それが映っているだけで万事OK。
オチのようになっている最後の大谷のセリフも楽しい。
何を言ったのかは劇場で確認していただきたい。

欲を言えば、
宇田川会のいきさつとか描いて欲しかったし、
チェコ戦はもっと観たかったし、
キャッチャー目線も映してほしかったし、
ブルペンの様子ももっと観たかったし、
まだまだあれもこれもあるのだが、
まあ、仕方ない。

準決勝のメキシコ戦、
決勝のアメリカ戦は、
とにかくすごかった。
あの2試合を大きなスクリーンで観られるというだけで、ほぼほぼ満たされてしまう。

正直なところ、映画として優れているかというと、
全然そんなことはないのだが、
それを求めるのはお門違いというものだろう。
タイトルもダサダサだと感じるが、まあ、それもよしとしてしまおう。

2023年の春は燃えた。
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