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日本に「熱意ある社員」が少ない理由 [ヨモヤ]

米ギャラップ社が発表した「グローバル職場環境調査」によると、
仕事への熱意や職場への愛着を示す社員の割合が
日本では5%にとどまるのだそうだ。

「熱意ある社員」が5%しかいないというのは、
調査した145カ国中イタリアと並んで最低水準。
世界平均は23%で、
アメリカでは30%超。
中国が18%くらいで、韓国は12%程度。
フランスは約7%なので、国によって結構ばらつきがある。

日本の数字が低い状況についてギャラップ社のジョン・クリフトンCEOは、
「経営陣がエンゲージメントを高めるための管理手法を使ったり、教えられたりしていないのが理由の一つにあるのではないか。管理職に対する十分な研修もなされていない」
とし、改善策としては、
「普段からよく社員と対話すること、そしていい仕事をしたらきちんと認識し、それを褒めることだ。社員一人ひとりの強みを生かし、引き出していくという意識が大事だろう。何をしてほしいか、何を期待しているか分からないような指示ではダメで、コミュニケーションの質の向上も求められる」
とおっしゃっている。

正論だと思う。
ここで述べられていることが行われれば、社員のモチベーションは上がるだろう。

しかし、それは個別の企業でのこと。
日本人全体の熱意が上がるかというとまた別の話だと思う。

日本人は、仕事への思い入れが強過ぎるのではないだろうか。
そう言っては身も蓋もないが、
ほとんどの仕事は自分以外の誰かにでもできる。

すべての仕事に価値があり、尊いものだと思うけれど、
その人にしかできないかというと、そうでもないのが本当のところだろう。
仕事は
「自己実現の場」であり
「成長できない仕事に意味はない」と
思い込んでしまい、
「自分にしかできない仕事がどこかにあるはず」
「誰にでもできる仕事は自分の仕事じゃない」
と見定めてしまうと、
なかなか今やっている仕事に熱意は湧いてこないだろう。

悪い意味ではなく、
もう少し、仕事は仕事と割り切った方がいいように思う。
割り切った先に、楽しさややりがいがあったりして。
探すことをやめたとき、見つかることもよくある話で。

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