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映画評 「君は放課後インソムニア」 [映画評]

本作の舞台は石川県七尾市。
七尾と聞いて私がピンと来るのは、
大相撲の横綱だった輪島さんがプロレスに転向しての初戦を、
地元凱旋として七尾市総合市民体育館でタイガー・ジェット・シンと闘ったこと。
まあ、それはさておき。

漫画が原作で、七尾市の風景がふんだんに映される。
主人公たちが通う学校のモデルとなっているのは石川県立七尾高等学校。
映画のなかで主人公たちは天文部を作るのだが、この高校には実際に天文台がある。
ちなみに、インソムニアとは不眠症のこと。

海が近くて、川が流れていて、街並みもよくて。
七尾に行ってみたくなった。
ご当地PRの意味では、この映画は成功している。

映画自体は、そう言ってはなんだが、よくある青春ラブストーリー。
尺の関係もあってか無理のある展開を重ねていくし、
意味不明の人間関係やエピソードも挟み込まれ、
感情移入するには至らない。
それでも、若者が人を好きになるお話はいいもの。
いい年して、私は青春恋愛映画が好きである。
映画としてはごめんなさいだが、まあそれはそれで。

主演は、奥平大兼くんと森七菜さん。
奥平くんは、「MOTHER マザー」「マイスモールランド」「あつい胸さわぎ」
と傑作3連発に出演した。
その後の映画はまあ、ね。
しかし、傑作に3本も出ているのは若手俳優としてはほぼ奇跡。

森さんは、溌溂とした姿を見せられていた。
役柄的にそれがいいのかどうかわからないが、そういう演出だったのだろう。

萩原聖人さん、田畑智子さん、でんでんさんらが脇を固められているが、
残寝ながら、設定も演出も行方不明。

「君は放課後インソムニア」は、わかりやすくまとめた青春映画。
突っ込みどころ満載で、
映画としてはどうかと思うが、
まあ、これはこれで。
別にリアリティなんか求めてないし。
ただ、友達が揃いも揃って可愛いのは、ちょっと・・・。

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