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質問通告期限を守る申し合わせは守られるか [ヨモヤ]

霞ヶ関がブラックであることは、もはや周知の事実のようになってしまっている。
超優秀な人が、その能力を活かされない方法でこき使われ、
夜中というか早朝まで働かされ、
意に沿わない答弁をさせられ、
文書の偽造までさせられる、
というイメージ。

少しずつはよくなっているのだろうか。
そう願いたいけれど、
あまりそういう話は聞かない。
日本の未来のために、
霞ヶ関で働く方々がイキイキと全能力を発揮できる仕組みを作ることはとても大切であるのに。

さて、霞ヶ関で働く官僚の皆さんの残業が滅茶苦茶に長くなる大きな原因として、
国会における答弁作成事務の負担が過大であることが挙げられる。
国会答弁は非常に重いものなので、
その作成に慎重を期し、能力を結集することは当然であるとして、
負担が大きくなる理由として、
議員からの通告が遅いことがかねてから指摘されている。

実際、人事院の国会対応業務に関する調査結果によれば、
超過勤務の理由として「質問通告の遅さ」を挙げる回答が最も多かったという。
また、改善を要求する項目としては
「通告期限の順守や早期化」「通告内容の明確化」「質疑時間を考慮した質問数」
が挙げられたそうだ。

従来から、質問通告の期限は、
「土日祝日を除く質疑2日前の正午まで」
と申し合わせられている。
しかし内閣人事局の調査では、
22年の臨時国会会期中に期限が守られたケースは全体の19%にとどまったのだそうだ。
法律を作り、国民にそれに従ってもらう立場の国会議員の皆さんが、
2割足らずしかルールを守っていないということになる。

申し合わせたことをなぜ守らないのか、
守らないことでやたらと迷惑をかけているのを知っていながらなぜ守らないのか、
ちょっと理解できない。

ここで、再びなのか三度なのか、
与野党が、速やかな質問通告に努めることなどを申し合わせたという。
そして、質問通告が著しく遅い議員に対しては、
所属する会派が事情を調査し、必要な措置を講じることとしたらしい。

国会議員は、国民の代表であり、
その振る舞いも模範であってほしい。
これは無理な望みではないはずだ。
自分たちで決めた申し合わせ、
今後は当然守られるものと信じたい。

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