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映画評 「七つの会議」 [映画評]

映画「七つの会議」は、「半沢直樹」シリーズなどで有名な池井戸潤さんの小説を原作にしたもの。
メガホンを取ったのは、池井戸さんの原作のドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などを演出された福澤克雄さん。
出演者は、というと、
主演の野村萬斎さんを除くと、
香川照之さん、
及川光博さん、
片岡愛之助さん、
立川談春さん、
北大路欣也さんなど、
強烈に既視感のある面々。
役回りもなんだか似ている。
となると、さすがに新鮮さには欠ける。

つまらなくはない。
テンポもいいし、
俳優の皆さんの演技もいい。
誰も彼も大袈裟だが。
スルスル映画は進み、まずまず楽しめる。
しかし、「半沢直樹」と比べてどちらが面白いかと言うと、これはもう断然半沢である。
似たような話で、映画なのに面白さが縮小されていては、さすがに満足度は高くない。

それなりに楽しめる映画なので、
観に行って損したとか、時間を無駄にした、
といった思いにはならずに済むと思うが、映画を観た満足感は少ない。
まとめてドラマを観た感じ。
もう二ひねりくらいないと、映画では弱い。

ドラマの映画化は嫌いではない。
そうした中から、いい映画が生まれることがあるのも承知している。
しかし、映画ならではの何か、映画でなければできなかった何か、
を見たい。
今作では、それが見つけられなかった。

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