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競馬サークルはダービー並みの盛り上がり  ~ 菜七子ちゃん初のGⅠ騎乗のフェブラリーSは大注目 ~ [ヨモヤ]

「競馬サークル」という言葉がある。
大学での競馬研究会などではなく、競馬の身内のことをいう。
JRAの競馬用語辞典の内容を参照すると、
「馬主、生産者、厩舎関係者、中央競馬会およびその外郭団体の職員をひとまとめにして「競馬サークル」と呼ぶ。最近では、これに競馬ジャーナリズムも加えて、もっと広い意味で「競馬サークル」と呼ぶことが一般的になった」
とのことである。
つまり、仕事として競馬に関わっている人の集まりを「競馬サークル」と呼ぶということだろう。

その競馬サークルが、このところえらい盛り上がりようである。
理由は、
2月17日のGⅠ競走フェブラリーステークスにコパノキッキング号が藤田菜七子騎手で出走するから
である。
これまでに、何人かの女性騎手がJRAに誕生したが、GⅠ制覇どころかGⅠに騎乗することすらなかった。
それが、藤田菜七子というアイドル人気のあるジョッキーが、
それも、Dr.コパこと小林 祥晃さんの持ち馬に乗り、
さらに、その馬コパノキッキングが有力馬である、
という条件が揃っての実現となったから、さあ大変、である。

2月8日には、滋賀県の栗東トレーニングセンターで、フェブラリーステークスの1週前追い切りが行われ、そこで藤田騎手がコパノキッキングにまたがった。
レースの1週前追い切りが注目されるのは、ダービーと有馬記念くらいだと思うが、この日は違った。
なんでも、報道陣約40人、テレビカメラ3台が、藤田騎手を追いかけたというのだ。
翌日のスポーツ新聞では1面を飾るほどのフィーバーぶりだった。

コパノキッキングは、これまで9戦して7勝。
現在4連勝中で、直近2戦は重賞勝ちであり、藤田騎手が騎乗しなくても注目の存在。
つまり、藤田騎手が、初GⅠでいきなり勝利を飾るという可能性も低くない。

藤田騎手は、
「女性だから取り上げられるのは嬉しくない。一人の騎手として見てもらいたい」
と語っているという。
気持ちはわかるが、先駆者はどうしても奇異の目で見られる。
これは避けられない。
周りの色眼鏡を外させるためには、勝つしかない。

2月に行われるダートでのGⅠということで、JRAで行われるGⅠ競走のなかで、フェブラリーステークスの注目度は必ずしも高くなかった。
しかし、今年は全く違う。
これからの1週間、競馬サークルの枠を超えた騒動になるかもしれない。
そうなってほしいとも思う。
一競馬ファンとしても、ワクワクするスペシャルなウィークになりそうだ。

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