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3分遅刻で5時間中断する国会 ~ もちろん、遅れた大臣が悪いのでしょうが・・・ ~ [ヨモヤ]

目玉がない、などと言われた安倍改造内閣。
いやいや、大変な目玉があった。
もちろん、桜田東京五輪・パラ五輪担当大臣、サイバーセキュリティ戦略担当大臣のことである。

桜田大臣は、
サイバーセキュリティのトップにおられながら、パソコンを使わないとおっしゃられ、
蓮舫議員の名前を「れんぽう」と言い間違えられ、
数々の珍答弁をなされ、
池江選手への発言でも物議を醸された。(全文を読むと、私は問題ないと思うが)

憎めない人だなあと思う人も少なくないだろうが、
攻撃する側からすると格好の標的である。
その桜田大臣が、今度は衆院予算委員会に遅刻された。
これに対して野党の皆さんは猛反発され、審議が止まってしまった。
立憲の逢坂誠二議員は
「何の理由の説明もなく3分遅れており、これ以上審議できない。政府・与党はたるみ切っている」
と批判されたという。
結局、5時間遅れて、審議が再開されたが、
菅義偉官房長官も、
「事務的なミスだろうが、委員会に遅れることはあってはならない」
と苦言を呈されている。

時間を守ることは社会の基本であり、本件に関して桜田大臣に非があることは論を待たない。
しかし、
「それにしても」
とは思ってしまう。
3分の遅刻で5時間も中断してしまう国会運営についてである。

時間を守ることが大切だと皆が了解しているのは、時間が貴重な資源だからである。
たかが3分でも、遅れることはよくない。
だが、それを責めるために5時間を使ってしまっては、本当に時間が貴重なのだろうかと感じてしまう。
そうした時間の使われ方に、国民の理解が得られるとは思えない。

我々にはうかがうことのできない国会運営の駆け引きがあり、
いろいろな事情があるのだろうとは思う。
きっと中断中の5時間にも、この国の選良の方々が意義のある議論を交わされていたのだろうと願いたい。
それでも、である。
国民のために知恵を絞り合うような国会運営を望むことは、無理な注文なのだろうか。

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