SSブログ

外貨にはたっぷりリスクあり  ~ 外貨建て保険への苦情が増加したというが・・・ ~ [資産運用]

どの国もそうなのかわからないが、
日本のマスコミは、とにかくネガティブなことを書きたがる。
報道だけを見ていると、日本の行く末は、真っ暗闇という気になる人もいるかもしれない。

そんな状況だから、
「資産を外貨でお持ちになってはいかがでしょう?」
と言われると、そんなものかな、と思う人も少なくないだろう。
人口がどんどん減り、国際競争にも勝ち残れない、
という未来を描かれ、
「だからこそ、円以外の通貨にリスクを分散すべき」
と押されると、確かにそうだ、と揺らぐ人も多いだろう。

しかし、冷静に。
日本経済の低迷と円相場は、必ずしも連動しない。
バブル絶頂期だった1989年の円ドル相場は140円前後で、
それから延々と低迷を続けている現在の円ドルは110円前後。
かえって、円は強くなっている。

さて、生命保険協会が、円建て商品より高い利回りが期待できるとして販売が伸びている外貨建て保険について、2017年度までの5年間で苦情件数が3倍に増加したとの調査結果を発表したとのニュースがネットで流れていた。
どうやら、元本割れした購入者からの苦情が増えたらしい。
円高に振れれば、当然外貨の評価は下がるのだが、それを十分に理解されていなかったようだ。

おそらく、営業の際に、リスクを十分に説明しなかったのだろうとは思う。
その意味で、責められるべきは生保業界なのだろうが、我々もしっかりしたいところである。

これからの時代、外貨で資産を持ちたい気持ちはわかる。
そして、その選択は間違っていないとも思う。
しかし、円は意外と強い。
為替マーケットで、円は強いと評価されている。
マスコミが将来不安をあおっても、それを鵜呑みにしてはいけない。

なんにせよ、個人の資産運用は長期の視点を持つことが第一である。
よく調べ、よく検討し、
一年、二年の結果でおろおろしない。
短期の為替の先行きなど、誰にもわからないと開き直るくらいがちょうどいい。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事